毎月、家計が赤字になってしまう、赤字にはならないけれど日々の生活で精いっぱいでなかなか預貯金ができない。そんな悩みを抱えている人も少なくないのではないでしょうか。しかし、ちょっとしたコツで赤字家計を改善することができるのです。そこで今回は、赤字家計を改善するためのポイントについてご紹介します。
無料や格安でできることを探す
普段何気なくお金を払ってやっていることの中には、無料でできることって意外とたくさんあります。
たとえば、図書館がいい例です。本を読みたいと思ったら図書館に行けば無料で本を読むことができます。自炊するためにレシピ本が欲しいと思ったら、スマホで無料で検索できる時代です。そう思うと、無料で済ませられることって意外とたくさんあるような気がしてきませんか。
また無料とまでは言わなくても格安でできるものもたくさんあります。
たとえば、ジムも民間のジムは高いですが市区町村が運営しているジムなら格安で利用することができます。回数券などが用意されているところもありますが、1回きりの料金設定になっているところが多いので使いたいときに使えるしくみになっていて、ジムのように忙しくて行けないからお金が無駄になるなんてこともありません。
また、英会話教室に行くと高いですが、大学の公開講座に通えば高いレベルの授業も安く受けることができます。
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高すぎる目標を立てないこと
赤字家計の人が節約しようと思って、急に高すぎる目標を立ててしまうことって意外と多いです。「いまの支出額を20%カット」とか「毎日ランチは外で食べる派だったけど毎日お弁当を作る」というように、急に高い目標を立てて実行できずに挫折するのはもったいないです。
節約しようと思い立ったときは気合も入っていますし、モチベーションも高いので背伸びした目標になってしまいがちですが、一旦「ほんのちょっと頑張ればクリアできそうな目標」に切り替えてみてください。
具体的には「支出額を5%カット」とか「週2回はお弁当を作る」などですね。毎日ランチで1,000円使っていた人が週2回でもお弁当を作れば、1ヵ月で8,000円~1万円浮くことになります。
小さな目標のように思えても、意外と効果はあるのです。最初の1ヵ月で目標がクリアできたら次のステップに進むようにしましょう。
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生活費決済用口座以外のキャッシュカードを持ち歩かない
家計が赤字になりやすい人は、どこかで余計なお金を使ってしまう人。それをなんとか食い止めないと、なかなか赤字が改善されることはありません。
しかし、赤字になってしまっている現状を考えると、どこで余計なお金を使っているか自分でもはっきりしないという人も少なくないのだと思います。そういう場合は、半ば強制的に使えるお金を制限するのが手っ取り早いです。
具体的には、キャッシュカードを財布の中に入れておかないこと。財布の中にはその日に使うお金だけを入れておいて、クレジットカードも抜く。使えるのは生活費決済用口座のキャッシュカードとデビットカードだけ。この状態で生活するのに慣れる頃にはだいぶ赤字が改善されていることと思います。
最初は確かに不便ですし、何か不測の事態があったら怖いと思うこともあると思います。何かあったときのために、万能の交通系電子マネーに少し多めにお金を入れておくとか、鞄の中にこっそり1万円忍ばせておくとか、別の工夫をすることでその状況におけるリスクをある程度回避することができます。
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「買わないもの」「やらないこと」を決める
節約しよう、お金を貯めよう、と思うとつい「こうすべき」「こうしなければならない」という決め事ができてきますよね。基準がないと判断ができず、そのままずるずると無駄遣いをしてしまうことになるので、ルールを定めることはとても大事です。しかし、「こうしなきゃ」「ああしなきゃ」と思ってばかりいるととても窮屈になってきてしまいます。
それよりは、「絶対に買わないもの」とか「絶対にやらないこと」というのを決めておくほうがラクです。「試着していない服は絶対に買わない」とか「一目惚れでは買わない。1ヵ月以上欲しい気持ちが持続しないものは買わない」などと、「買う・買わない」の判断をするときの基準を持っておくと買い物がラクになります。迷うこともなくなりますし、衝動買いも大幅に減らせます。
また、「ワクワクしない飲み会にはいかない」とか「悪口ばかり言う女子会にはいかない」、「家で一人でお酒は飲まない」などと自分のお金と時間を使う出来事にも判断基準を持っておくといいでしょう。
こうした基準が明確になっていないと、誘われるがまま飲み会や女子会に顔を出し、思いつくままに買い物をしてしまいます。そうならないように、自分の中で色んな物事を判断するための基準を持っておきましょう。
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まとめ
赤字家計から脱出するのは簡単なことではありません。しかし、自分なりに工夫して取り組めば節約も効果が出てきますし、少額でも貯金できるようになるものです。最初は大変ですが、できることからちょっとずつ取り組んでみるのはどうでしょうか。
(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)
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