家計簿だけじゃない! マネーフォワードをもっと使いこなそう

家計簿だけじゃない! マネーフォワードをもっと使いこなそう

前回、見事「家計簿を楽につけたい」という目的を果たしたわけですが、マネーフォワードアプリをいろいろ触っていくうちに新たな野望が芽生えてきました。
(前回記事はこちら

マネーフォワードは自動連携できる金融関連サービスが多いことで有名ですが、よくよく見ると、「これって家計簿に関係ないよね?」っていう連携先も結構あるんですよね。

自分が使っている金融関連サービスをどんどん連携していったら、結果的にすごいことになりました。

(本記事で紹介しているのは、Android版アプリです。)

ポイントの残高って把握していますか?

私は、ポイントやマイルの残高を結構把握しているつもりですが、それでも、思っていた以上に貯まっていたことが多々あります。

「こんなに貯まっていたんだったら、あの時使ったのに・・・」って思うことありませんか?

マネーフォワードでは、各社のポイントプログラムも連携することができます。
私も、持っているポイントやマイルを全て連携してみました。
合計すると、2万円相当のポイントを持っていることが分かりました。
(あれ、今財布に入っている現金よりも多い。。。)

また、「プレミアム会員」限定の機能ですが、ポイントの有効期限を見ることもできます。

※プレミアム会員では、金融機関の連携数の制限がなくなるなど、無料会員では使えない機能も使えます。詳しくはこちら

最近は、期間限定のポイントとかもあるので、これを見て期限前にしっかり使いきろうと思います。

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証券口座を連携すると、つみたてNISAで持っている投信などの残高も明らかに

私は、投信を持っているのですが、投信は基準価額が毎日動くので、今の残高を正確に把握するのって結構面倒です。

ということで、今度は証券口座(銀行や証券会社で投資信託などを購入するために開く口座のこと)を連携してみます。

持っている投信ごとに明細が見られて、それぞれの評価損益も確認できます。
いちいち証券会社のページでログインせずに、直近の残高を簡単に確認できるので便利です。

「つみたてNISA」で保有している残高も、簡単に確認できます。

積立投資であれば、日々の値動きをそれほど気にする必要はないと思いますが、今、自分がどのくらい資産を蓄えられているかを簡単に把握できるという点は、非常に便利だと思います。

意外と貯まっていたポイント、面倒であまり残高確認をしていなかった証券口座を連携したことで、一つの野望が芽生えてきました。

「自分の持っている全てのお金を一目で見たい・・・」

ということで、他にも連携できるものがないか、探してみました。

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厚生年金も確定拠出年金もiDeCo(個人型確定拠出年金)も、自分が保有している金融資産って言えますよね!?

みなさん、「ねんきんネット」って知っていますか。
実は、今まで自分が国民年金や厚生年金として納めてきた金額って、ウェブサイト上で確認できます。
そして、ねんきんネットのIDを使うと、今まで自分が納めてきた金額をマネーフォワードアプリで確認できるのです。(あくまで納付金額なので、もらえる金額ではありません。)

まずは、「ねんきんネット」でIDを申請します。
詳細は、上記のリンク先を見ていただきたいのですが、1点注意があります。
申請の際に、「基礎年金番号」などが必要になります。
基礎年金番号は年金手帳に記載があるのですが、これがなかなか厄介で、私は普段年金なんて気にしていないので、年金手帳を探すのに時間がかかりました。
あと、原則、申請からIDの付与まで5営業日程度はかかるので、注意してください。

IDが付与されたら、マネーフォワードで連携先に追加します。
カテゴリー「年金」から「ねんきんネット」を選択します。
ID,パスワード、秘密の質問の答えを入力すると連携できます。

年金は今すぐ使えるお金ではありませんし、ここで確認できるのはあくまで納付金額なので、そのまま自分が受け取れる金額そのものではないですが、大体このぐらいは自分の金融資産として積み立てているんだなと考えてもいいのではないでしょうか。

また、同じ「年金」のカテゴリーには、「確定拠出年金(DC)」もあります。
私は「企業型DC」に加入しているので、こちらも連携してみます。

運営管理機関を選択して、IDなどを入力すると連携できます。
と書くと簡単ですが、実際にはまず自分の加入している企業型DCがどの運営管理機関だったか、IDは何だったかを思い出す(探し出す)のに時間がかかりました。

私は、iDeCoには加入してしませんが、もちろんiDeCoも連携できます。
が、連携先を見つけるのがちょっと難しいです。

※iDeCoについては、こちら

カテゴリー「年金」の連携先一覧を見ると、なかなか見慣れない名前ばかりです。
これを見て、自分が加入しているiDeCoは一覧にないから、連携できないと思ってしまってはいけません。

例えば、楽天証券でiDeCoを申し込んでいる場合、以下のように複数の企業が役割分担をしています。

出所)楽天証券

マネーフォワードで連携先として登録するのは、この関係図の「JIS&T」となります。 「JIS&T」は先ほどの連携先一覧の中にもありましたよね。
なので、楽天証券でiDeCoを申込みされた方もマネーフォワードで連携ができます。

他にも、申込みをした金融機関と連携先が一致しないケースもあるので、ご注意ください。

■申込受付金融機関とマネーフォワードで設定する連携先が一致しない例

受付金融機関 マネーフォワードで設定する連携先
SBI証券 SBIベネフィットシステムズ
横浜銀行 JIS&T
マネックス証券 JIS&T
三菱UFJ銀行 NRK

※当社商品取扱いのある主な金融機関を取り上げています。

ここまでくると、もうさすがに連携するものはないかと思っていたら、最後に大物を見つけました。

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なんと、不動産も資産として登録可能!

カテゴリー一覧の一番下に気になるカテゴリーを見つけました。

「不動産」

もはやお金ではありませんが、気になったので、登録してみました。
登録すると、参考価格を算出している外部サービスを選択できます。

すると、自分のマンションの現在の価格が表示されます!
(あくまで、参考価格ですので、ご注意を。)

不動産を登録したことで、資産総額は跳ね上がりました。

お金持ちになった気分ですが、大事なことを思い出しました。
このマンションを買う時に、住宅ローンを組んでいます。なので、私、お金持ちではありません。

ということで、住宅ローンも登録します。

住宅ローンの登録方法は、マネーフォワードのサポートサイトに説明があります。

毎月、住宅ローンの引き落としがあった際に、少し作業は必要になりますが、これで、住宅ローンの残高を正確に把握できるようになりました。
(銀行によっては、銀行口座を連携した時点でローン残高も自動連携されるようです。)

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「家計簿」から「資産管理」ツールへ

ここまでいろいろ連携してみると、自分の資産が全体としてどうなっているのか、気になってきます。

マネーフォワードのWebサービスではバランスシートを見ることができます。
バランスシートを見ると、「資産」から住宅ローンやクレジットの利用残高などの「負債」を差し引いた「純資産」を確認でき、自分の資産の状況が一目で分かります。

これは、まさに「自分の持っている全てのお金を一目で見られるもの」です。
(不動産も入っているので、お金というより資産ですが・・・)

「家計簿を楽につけたい」というところから始まったマネーフォワードの導入ですが、気づいてみると、自分の全ての資産を一目で把握できる資産管理ツールになっていました。

もちろん、前述の通り、年金は今すぐ使えるお金ではなく、表示されている金額も将来もらえる金額そのものではありませんし、不動産の価格も、あくまで参考価格です。
なので、そのまま鵜呑みにしてはいけないかもしれませんが、自分の資産の状況をざっくり把握するには十分すぎると思いました。

最後に、ここまで連携してしまうと、当初の目的であった家計簿を楽につける上で、いらない情報が多すぎないかと思われるかもしれませんが、心配ありません。

グループ機能を使うと、見たい連携先だけ絞ることができます。
こちらも、マネーフォワードのサポートサイトに説明があります。

用途別にグループを作ると、必要な部分だけを確認することができるので、家計簿をつける上で、不要なデータは表示させないように調整できます。

以上、長くなりましたが、マネーフォワードを使ってみたレポートでした。

家計の改善から一歩進んだ、資産運用を考える際には、まずは自分の持っている資産を広く把握することが重要です。効率的に自分の資産を把握するツールとして、マネーフォワードのような口座管理サービスはとても役立ちます。「家計簿アプリ」と検索すれば、他にもいろいろなアプリが出てきます。
このようなサービスを有効活用して、ぜひみなさんにあった資産運用を実現しましょう。

今回のレポートが、今後のみなさんの資産管理の参考になれば幸いです。

※アプリのバージョンやサービス内容は、当記事作成時点のものであることをご了承ください。

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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