育児不安はなぜ起こる?原因を知って対策を

育児不安はなぜ起こる?原因を知って対策を

子育てをしている親御さんの中には、育児に対して大きな不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。子どものことを心配することは、親にとっては自然なことですが、育児不安の度が強すぎると気分が大きく落ち込むこともあるでしょう。そこで今回は、育児不安が起こる原因や対策について紹介していきます。

育児不安の原因は?

子育ての基本的な内容は、ひと昔からそれほど変わっていません。そして育児不安を抱える親御さんがいらっしゃることには変わりがないように思います。最近では便利な生活家電が次々に登場しており、ひと昔前よりも生活環境はよくなっているはず。それなのに、多くの親御さんの間に育児不安が大きくなっているのは、次のような要因が考えられます。

核家族化

結婚する条件として、「義父母とは同居しない」という条件を挙げる夫婦もいるでしょう。現代では核家族化が進んでおり、義父母と別々に暮らすことを選択する夫婦が増えています。

いわゆる嫁姑問題にみられるように、義父母と一緒に暮らさないことで生活のリズムが崩れにくいなどのメリットがあります。一方で子育てにおいては、核家族でいることで、新米ママがアドバイスや助けを受けにくい状況になることも。

少子化

日本の少子化は確実に進んでいます。当たり前のことですが、国内の出産率がどんどん低くなってくると、赤ちゃんや子どもを見かける機会は減っていく一方です。

現代の多くの親御さんは、子どもと直接かかわる機会が少ないため、いざ赤ちゃんが生まれたときに、慣れない育児に戸惑い不安を感じてしまう傾向があります。

育児の負担が女性にかかりやすい

一般的に男性よりも家庭のルーチンワークの負担がかかりやすいのが女性です。女性の社会進出が進む中で、結婚後も共働きを続ける家庭が増えています。しかしながら、家事や育児は未だに女性の負担が重くのしかかる傾向があり、最近では「ワンオペ育児」という言葉で表現されることも。
特に小さい子どもの育児中は、母親が世間から孤立しやすく、育児不安に拍車をかける状況となっています。

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育児不安を起こしやすいママのタイプ

現代は育児に対する不安が大きくなりやすい状況ですが、育児不安は、大なり小なり誰もが抱えるものです。特に、育児中には不安を抱えやすい時期や状況があります。ここでは、育児の不安が大きくなりやすい時期や状況のポイントをまとめてみました。

子どもが小さい

赤ちゃんの育児など、1日中子どもの世話が必要な時期は、育児の不安が大きくなる傾向があります。一般的に子どもの年代に応じて、育児に関する不安や悩みは異なるのが普通ですが、不安度は子どもが小さいほど感じやすくなります。

育児で休む時間がない

ワンオペ育児のように休むひまもなく子どもの世話をしていると、心身の疲労もピークに。体が心とベストコンディションでないと、子育てに関するちょっとした悩みも、大きな悩みとして受け取ってしまうこともあるのではないでしょうか。

子育てを楽しめていない

世間では「母親になれば、無条件で子どもを愛するようになる」とは言われていますが、気持ちがなかなか追いつかないという人もいるでしょう。もともと子どもが苦手な人や、自分のペースを乱されるのが嫌いな人は、子育てを楽しめずに、育児に対して大きな不安を抱えがちです。

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育児不安が強いときはどうする?

育児不安は、一人で不慣れな子育てを連続で行い続けるときに起こりやすくなります。育児そのものは子どもが成長するまでの期間、必要です。ここでは、育児不安を和らげるためのポイントについて説明します。

育児不安を感じる時はSOSを

なんとなく育児不安を抱えていても、多くの人が自分の気持ちを無視してやり過ごそうとしてしまうものです。育児不安は誰もが抱えるものです。育児不安をそのままにせず、SOSのサインを出しましょう。身近に子育ての相談できる相手がいない人は、自治体のサービスを利用してみましょう。

夫の協力も不可欠

育児不安は子育てで孤立したときに起こりやすくなります。パートナーである夫がいる場合は、育児の協力を得られるように話し合いましょう。仕事が忙しく、直接育児に参加してもらえなくても、子どもの成長を気にかけてもらうだけでも、気持ちが落ち着きます。

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まとめ

昔から今まで子育てそのものに大きな変化はないものの、現代社会は育児不安を抱えやすい状況といえます。育児不安を解決するには、1人だけで頑張らずに、なんらかの形で周囲の人に頼っていく勇気も必要です。

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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