結婚して、新生活が始まる前に、夫婦2人の生活にかかる費用をどう分担するかという話し合いを一度はすることと思います。
しかし、急にそんな話をしてもお互いに何がベストなのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、生活費の分担をどう決めたらいいのか、またどう分担すればいいのかということをご紹介したいと思います。
まずはお互いどういう分担を考えているのか
結婚するとなると、一度は「生活費はどうしよう」という話になると思います。奥さんもしくは旦那さんが寿退職して専業主婦(夫)になるというのであれば話は別ですが、共働きで頑張っていく場合には生活費の分担について話をするのではないでしょうか。
誰でも、なんとなく「こういうやり方が普通なんじゃないか」と思っている形があると思います。同額ずつ出し合うのが普通だと思っている人もいれば、居住費は旦那さん、食費と子どものお金は奥さん、というように分けるのが普通と思っている人もいますよね。それぞれが育った家庭環境の影響も大きいはずです。まずはお互いにスタンダードだと思っているやり方を共有してみるのが良いのではないでしょうか。
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メリットとデメリットを書き出してみる
お互いにスタンダードだと思っている方法を共有したあとで、その方法のメリットとデメリットをそれぞれ書き出してみます。
自分たちがその方法で生活費を分担するなら、とシミュレーションをしてみてもいいでしょう。そうすると、実際どういう問題が起きそうか、どういうところでメリットが享受できそうかというのが見えてくるはずです。
あとは自分たちの働き方や年収の差、家事分担とのバランスなどで少しずつ自分たちに合う方法にアレンジができるでしょう。何もほかの人たちと比べる必要はありません。他人がやっているようにやる必要もないのです。自分たちの家庭には自分たちのやり方があると思って、2人のやりやすい方法を模索していくことが大事です。
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夫婦の生活費以外のお金をどう管理するか
生活費の分担について話をするとき、どうしてもお小遣いの話が出てくると思います。お給料が入ったら奥さんに全額渡して、お小遣いとして3万円もらうとか、お互いお給料のなかから決まった生活費を入れて、残りはすべてお小遣いとして扱うとか、家庭によってやり方は異なります。そこはお互いが納得する形でやりくりすればいいのですが、このお小遣いや貯金など、「生活費以外のお金」をどう管理していけばいいのでしょうか。
たとえば、お互いに15万円ずつ出し合って30万円とし、そのうち22万円は生活費として、残りの8万円は貯金として管理するという方法もあります。「貯金+生活費」の金額をお互いに出し合う方法です
この場合、お互い金額を確認しながら貯金できるというのがメリットですが、不慮の出費などでどちらか一方がその金額を出せなかった場合もあるかもしれません。そのときは、「払えなかった分は半年以内にリカバリーする」など、できればあらかじめルールを決めておくとよいでしょう。
もしくは、お互いに生活費は出すものの貯金はお互いそれぞれのペースでやっていく、という夫婦もいます。この場合、お互い生活費のみの負担なので自由度が高いということと、貯金のペースを自分で決められるというところがメリットです。
一方で、お互いの貯金額を知らないまま過ごすのは、「相手が意外と貯金していなかった」ということになった場合のリカバリーが難しいため、あまりおすすめできません。
それでも自分の貯金額を知られたくない場合には、貯金の着地目標だけ設定しておくのがおすすめです。
「3年後にはお互い最低250万円ずつ、5年後には最低500万円ずつ貯金をつくっておく」というふうに、何年後にはいくら、という目標だけ決めておくのです。貯め方は自由、余裕のあるときにしっかり貯めて、余裕のないときはほかのことにお金を使えるので状況に合わせてお金が貯められてストレスもたまりにくいのがポイントです。
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毎月1回はお金のことを話し合う機会が必要
生活費の分担について、新生活が始まる前に決めておいたとしても途中で臨機応変に変更できる環境を整えておくことが大事です。この先、どんなトラブルがあるかわかりませんし、ライフスタイルや生活環境の変化があることも十分考えられます。最初に決めたルールを貫き通すのではなく、柔軟に方針ややり方を変えていく必要があります。
そのために、毎月1回は家族のお金について話し合う機会を設けてみてはいかがでしょうか。
たとえば、毎月最終週の月曜日の夜に30分、などと決めて定期的にお金に関する家族会議を開催するのです。そこで、お互いに困っていることはないか確認したり、大きな買い物の予定を共有したり、お金について思ったことや考えたことを話し合ってみると非常に有意義な時間となるでしょう。
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まとめ
結婚後の新生活、楽しみですよね。しかし、新生活を楽しむには決めるべきことをきちんと決めて、ルールづくりをして、お互いにストレスのない生活ができてからの話。まずはお金で悩むことのないよう、しっかりルールづくりをしておきましょう。
(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)
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