結婚後のお金のやりくり、どうする?考えるべき4つのこと

結婚後のお金のやりくり、どうする?考えるべき4つのこと

好きな人と結婚し、新しい家庭を築いていくことは、色んな楽しみや希望に満ち溢れていることと思います。しかし、これまでは他人だったパートナーと家族として暮らし始めるわけですから、不安や心配もたくさんあるでしょう。その一つが、結婚後の「お金のやりくり」なのではないでしょうか。そこで今回は、結婚前に考えておきたいお金のやりくりに関する心配事、悩みごとについてご紹介します。ぜひ結婚前に一度、考えてみてくださいね。

どう二人の生活費を捻出していくか

まず考えるのは、今後の生活費の話になると思います。世の中の夫婦の中には、「住宅ローンや水道・光熱費は夫、食費や子どもの教育費は妻」などと項目ごとに分けて分担している人、またお互い収入に応じた一定額を毎月出し合ってそこから生活費を捻出する夫婦もいます。共働きの場合には、財布は完全に別にしているという夫婦もいます。

どの方法にしても、お互いが納得していればそれでいいのですが、それぞれメリットとデメリットを理解し、お互いに不満が生じないように気を配りながら最終判断をしなければなりません

二人ともが同じくらいの収入があって、DINKs(ダブル・インカム・ノー・キッズ)として夫婦2人で生活していく予定である場合は、財布は別でもいいかもしれません。

しかし、子どもがほしい場合や専業主婦(夫)を考えている場合にはそうはいきませんよね。二人の将来的な家族イメージも、一度、結婚前にすり合わせをしておくといいでしょう

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預貯金を「いつまでに」「いくら」貯めるのか

結婚生活の中でも、先々のライフイベントに向けてお金を準備しておく必要があります。そのために、「いつまでに」「いくら」貯めるのかということをはっきりさせておきましょう。

具体的には「マイホームの頭金500万円を5年後までに」とか「子どもの大学の学費600万円を18年後までに」など、金額と時期を明確に定めることが重要です。

そこまで具体的に決めて預貯金に取り組めば、「あと3年しかないのに、この金額しか貯まっていないのはマズイかも」、「あと2年あるけど、十分目標を達成できるくらい貯まっているな」というような進捗の確認も簡単にできますし、モチベーションも保ちやすくなります。夫婦二人で目標を意識しながら預貯金に取り組めるといいですよね。

また、家族にとっての「貯めどき」を意識することも大事です。たとえば、子どもが生まれるまでの夫婦2人暮らしのときと、子どもが成人して手が離れたときが貯めどきと一般的に言われます。

加えて、私立の小中学校に入学するのでなければ、子どもが小中学生のうちも教育費としての出費が少なく、預貯金を増やしていくのは頑張りどころと言えそうですね。

こうした「貯めどき」を意識して預貯金をすることで、苦しいときには預貯金に充てる金額を減らし、余裕があるときにはちょっと金額を増やして、負担を平準化することができるのです。

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お互いの負債について整理すること

結婚するにあたって、お互いの負債を一度整理しておくことも非常に重要です。奨学金やローン、もし結婚と同時にマイホームを購入するなら住宅ローンも含めて、自分たちがどのくらいの負債を背負って結婚生活を始めるのか、整理しておくべきですね。

こう言うとネガティブに聞こえるかもしれませんが、決してネガティブになる必要はありません。現状から目を背けず、状況を把握することが第一歩なのです。


お互いに負債の情報を整理し合ったら、それらをどう返済していくか作戦を立てられるといいですね。利息が高いものから返済するとか、まとめられるローンはまとめるなどの方法も検討するのもよいでしょう。

負債額が大きい場合、工夫なしで負債の完済に臨むのはかなり大変です。工夫があれば夫婦で話もしやすいですし、ただ返済するよりも無駄な利息を支払わずに済むこともあります。とにかくお互いの負債を確認することから始めてみてみましょう。

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「家族のお金ルール」を決めておくこと

家族として生活していく中でいくつか、お金に関するルールを決めておくのもいいですね。内容はお互いに守ることができ、家族が増えてもずっと続けられるような内容が好ましいでしょう。

たとえば、「毎月5万円以上は預貯金に充てる」と言った預貯金に関するルールでもいいですし、「賭け事はしない」「3万円以上の買い物をする場合にはパートナーに必ず相談する」などお金の使い方についてのルールでも構いません。「毎月最終週の土曜日にお金会議をする」というルールもいいでしょう。二人でお金について話し合いをする時間を設けるのも非常に重要です。

そういうルールが3つくらいあれば、お互いに不満が溜まりにくくなりますし、お金の使い方にも秩序が生まれます。ルールに反することはしないのはもちろんですが、時と場合、それからライフステージに合わせてそのルールも適宜変更していくことも必要になるでしょう。その際はお互いに話し合いをして、二人の合意のもとで変更してください。お互いを縛るようなルールではなく、お互いの意思を尊重するようなルールを決められるといいですね。

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まとめ

いかがでしたか。結婚すると、いままで他人だった二人が夫婦として、家族として一緒に生活していくことになりますよね。お互いに譲れない部分やどうしても我慢できない部分も出てくることでしょう。しかし、お金に関してはできるだけ協力関係を築きたいものです。そのためにも、結婚前にしっかり話し合いをして、あらかじめいくつかのルールを決めておくことが大事ですね。

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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