育児うつを予防するには?チェック方法と対処法

育児うつを予防するには?チェック方法と対処法

子どもにイライラしたり、楽しいと感じることが減っていませんか。
はっきりした理由はないのにいつも不安に駆られ、誰かに責められているような感覚になるのなら、あなたも育児うつに陥っているかもしれません。
産後は慣れない子育てとホルモンバランスの変化で、どのような人であっても育児うつになる可能性が潜んでいます。
そこで今回は、育児うつを予防するために、育児うつの主な症状やチェック方法、セルフケアと有料サービスなどについてご紹介します。

育児うつとは?主な特徴とチェック方法

頑張るお母さんは、子育て中になかなか疲れが取れない自覚症状があっても、 
「授乳で3時間ごとに起きているから疲れているだけ」
「子どもが産まれて、まとまって眠っていないから」
と思ってしまいがちです。

しかしその疲れは、慣れない子育てによる疲労感だけではありません。
親や知人などからのプレッシャー、生活リズムの変化、女性ホルモンの変化などによるストレスで、気が付かないうちに育児うつを発症しているケースも多く存在します。
両親が積極的に子育てに協力してくれる場合であっても、親世代と子育てのしかたの違いから葛藤を抱えたり、もやもやした感情を抱く方も多いことでしょう。あるいは同年代のママ友から「卒乳した」「歩き始めた」などの報告に焦りを感じて、ストレスを感じる方も多いものです。
「うつ」というと特別な人だけがなるイメージかもしれませんが、10人に1人は産後にうつになると言われるほど、身近な症状です。

産後のうつは主に、「産後うつ」「育児うつ」に分けられます。正確な定義はありませんが、産後うつは出産後1年以内、育児うつは1年を経過してからうつになることを指すことが多いようです。また育児うつは、育児ノイローゼとも言われています。
育児うつの主な特徴は「疲れやすい」「イライラする」「気持ちが落ち込む」「強い不安感に駆られる」「頭痛や凝りなどの身体の不調」「無表情」「不眠」などです。症状が2週間以上も続くようなら、育児うつになっている恐れがあります。

笑うことがグッと減ったり、子どもに対して愛情が持てずにイライラし続けていたりなど、育児うつの症状に当てはまり続けていないか、自身の様子をチェックしてみてください。

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育児うつ予防のセルフケア法

ひょっとしたら育児うつになっているかもしれないと感じたとしても、怖がる必要はありません。自分の状態に気付き、その上でセルフケア法を取り入れて、ストレスを取り除いていけばよいのです。

まず、取り組んで欲しい方法は、「一人になれる時間を作る」「相談する」「育児や家事の協力をしてもらい、負担を減らす」などによるストレス軽減です。
最近、1人になれる時間を取れていますか。

子どもが歩き出す頃になるとトイレもゆっくり行くことができず、食事も子どもに食べさせるのに必死で、味わう時間もないということはないでしょうか。
一人ですべて抱え込もうとするのではなく、ご主人や両親に協力をお願いし、一人になる時間を作っていくことが肝心です。

また子育ての悩みを相談できる人が身近にいますか。ご主人に相談しても「疲れている」と聞いてもらえなかったり、ママ友にも本音を打ち明けられずにもんもんと悩みを抱え続けているということはないでしょうか。

自分で産んだ子だから、自分がしっかりしないといけないと頑張ること自体は悪いことではありません。しかし、育児や家事の協力をしてもらったり、子育ての大変さや悩みを聞いてもらったりなど、ストレスを取り除いていくことも大事なことなのです。

そして、育児うつになっている方の中には「頼れる人がいない」ケースもとても多くみられます。物理的に両親が離れて暮らしていたり、家族関係が不仲で理解が得られないなど、環境づくりが困難な人もいることでしょう。その場合には、お金を払って悩みを解消していく有料サービスを利用するのも1つの手です。

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頼れる人がいないなら有料サービス利用を

育児うつを予防するためには、自分一人で抱え込まないことが肝心です。
頑張りすぎているお母さんにご紹介できる有料サービスには、以下のようなものがあります。

1.市区町村のデイサポート

産後うつや育児うつに悩むお母さんの増加を背景に、各都道府県や市区町村では、子育て支援のサービスが増えています。デイサービスは、子育ての悩み相談に乗ってくれたり、子育ての悩みを持っているママ同士のグループワークで交流ができるサービスです。
相談に乗ってくれるのは、保健師や保育士、助産師や心理カウンセラーなどの専門家です。基本的には、専門的なアドバイスよりも、気持ちに寄り添う内容が中心です。
主に保健センターに出向いて受けられます。

2.市区町村のデイケア

デイサポートは軽度な相談やサービスが中心ですが、なかには「専門的なアドバイスが欲しい」「育児うつがしんどい」などの場合もあるでしょう。その場合には、デイケアがおすすめです。
こちらはより具体的で専門的なアドバイスや指導に加え、専門家が相談に乗り、ケアを行ってくれるサービスです。相談に乗ってくれるのは保健師や保育士、助産師や心理カウンセラーなどです。またサービスによっては、自宅で受けられるものもあります。
基本的には、医院と隣接した子ども家庭支援センターや保健センターなどで受けることができます。

しかしまだ全国的には普及されておらず、主に首都圏のみで実施されている事が多いようです。

3.市区町村のショートステイ

市区町村によっては、日中のデイタイムによるケアやサービスのみならず、1泊2日で子どもと一緒に相談や指導を受けることもできます。
「このまま子どもと一緒に居ると虐待してしまいそう」などの深刻なストレス状況だけでなく、家族による子育て支援が得られずにリフレッシュしたい方も利用が可能です。
食事付きで1泊5,000~8,000円程度が多く、別途オプションで心理カウンセリングやマッサージ、リフレクソロジーや整体などが利用できる場所もあります。詳しくは市区町村によって異なるため、確認してみてください。

4.民間のベビーシッターや家事代行サービス

住まいの近くにデイサービスやデイケアがない方、あるいは育児うつになっていて利用制限を超えてしまった方などは、ベビーシッターや家事代行サービスを利用する手があります。
民間のベビーシッターや家事代行サービスであれば、利用制限はありません。お金はかかりますが、日々の子育てのストレス軽減や育児の負担を減らすためには視野に入れてみてください。
サービスの手厚さや範囲によって1回あたりの価格は異なりますが、継続利用する場合には、お財布と相談しつつ選択肢の1つに入れてみてください。

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まとめ

育児うつは誰もがなる可能性があります。イライラや気持ちの落ち込み、不安感や心身の不調などが2週間以上続いていたら、要注意。育児うつになっている恐れがあります。
育児うつを予防するためにご家族に協力をしてもらい、負担を減らしていきましょう。もし協力が難しいようなら、お金はかかりますが、市区町村のデイサポートやデイケア、ベビーシッターや家事代行サービスの利用を検討することをおすすめします。一人で抱え込まず、お財布と相談しながら育児うつを予防、改善していきましょう。

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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