株式投資が気になりつつも、なかなか実行できないという人は多いかも知れません。たしかに、銀行などの預貯金とは違い、値下がりリスクがある投資ですが、実行できない理由はそれだけではなさそうです。
投資の言葉や仕組みが難しかったり、そもそも株式投資は何をどうすればいいのわからないという不安もあるのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな難しそうに見える株式投資について、入門知識のお話を進めていきます。
株式投資の基礎知識を知っておく
まずは、株式投資とはそもそもどういうことなのか、見ていきましょう。
企業は事業活動を発展させたり、継続させたりするために、新商品開発のための研究や、事務所や工場などの設置、資材の仕入れ、製造などを行っています。
そのためには、研究費や設備費用など多くの資金が必要で、資金調達をしなければなりません。ざっくり言うと、そのひとつの方法として「株式」を発行し、多くの人に買ってもらって資金を調達しています。この株式を買ったり売ったりするのが株式投資です。
株式投資は株式を買うことから始まりますが、株入門者がまず知っておきたいことが株式の値段(株価)です。スーパーなどで販売されている商品のように一定の販売価格が設定され常に同じ金額で買えるというものではありません。
というのも、お菓子や食品、文房具等々、企業は売れ行きに従って自社の製品をどんどん製造していきますが、株式は発行数があらかじめ決まっていて、簡単に追加発行できるわけではありません。つまり、限られた数の中で売買をすることになりますから、その会社の株を買いたいと思う人が多ければ値段は上がり、売る人が多ければ値段は下がります。人気投票のようだとも言えます。
このように、株価には上下動があるため、買ったときの値段よりも高い値段で売ることが出来れば利益が出ますし、逆に買ったときの値段より下がれば損失が出ます。もちろん、また上がるまで待つことはできますが、いつ、どれだけ上がるのかを前もって知ることができません。
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銘柄選びはどうやるの?
はじめての株式投資では、どの銘柄を選んで買えばいいのかわからないという人は多いものです。
そんなときは、自分が知っている会社や好きな製品やサービスを提供している会社に注目してみるといいでしょう。「株主のお金を事業活動に活用する」という株式の本来の意義を考えると、自分がそこの商品を買ったりサービスを利用したりしたくなる会社であれば、株価の動きを見るときにも、不安よりも応援する気持ちで見ることができるかもしれません。
個別の会社を選ぶ前に社会の動きや特定の業界に注目してみる方法もあります。世の中で話題になっているテーマの業界に注目し、そのテーマから、業界、属する会社へと落とし込んでいく方法です。ニュースやSNSなどで話題になっているテーマなど、情報のアンテナをしっかり張って気になるテーマを見つけられるといいですね。
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いつ買って、いつ売ればいいの?
株式投資で利益を出すには、売買について自分のルールを決めておくことが大切です。
はじめて株を買うときの投資金額もそうですが、「いくら以上はお金を出さない」と決めておくと銘柄を選ぶときにも選択肢を絞りやすくなります。
実は株式投資では、買うよりも売る方が難しいと言われています。それには主に3つの理由があります。
- 株価が上がれば欲が出る(もっと上がると思って売りたくない)
- 株価が下がれば回復を待ち続ける(下がっても、待っていればまた上がると思って売りたくない)
- 自分が期待するとおりに株価が動くとは限らない
自分が期待したとおりに株価が動けばいいのですが、待っていれば上がるかも……と思っているうちに株価が下がり、期待通りの利益を得られない可能性もあります。そこで、例えば、「買ったときより○%上がったら売る」、「株価がいくらになったら売る」というようなルールを決めておくのがおすすめです。
得たい利益の金額は人によってさまざまですが、ルールを決めるときには、あまり欲張らないことも大切です。
株価が下がり続ける場合のルールも同様です。株価は上げ下げを繰り返すのが通常ですが、場合によっては回復までに時間が長くかかることもあります。自分が所有している株式が下がり続ける様子を見るのは精神的に落ち着かないものです。はじめから、「何%までなら損が出ても仕方がない」と許せる範囲を決めていて、それを超えそうになれば売ってしまうルールを設定しておくのもいいでしょう。
値上がり時も値下がり時も自分が決めたルールどおりに売買を実行したものの、後になって「あのときもう少し待っていればもっと利益を得られたのに」ということはあるものです。悔しい気持ちになる人は多いですが、株入門者としては「ルールを守った自分を称える」というルール作りをしておきたいものです。
ルールに従い株式投資を続けていくうちに、株式売買にも徐々に慣れてくる日が訪れるのではないでしょうか。
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三菱UFJ国際投信株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員
(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)
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