初心者におすすめしたい、投資信託の始め方

初心者におすすめしたい、投資信託の始め方

「お金を増やしてみたいから、投資信託を始めたい。でも、やっぱり怖い気もするし、何から始めたらいいかわからない。」
今回は、こんな投資初心者の皆さんと一緒に、その「怖い気持ち」の原因は何なのか考えるとともに、投資信託の始め方のアイディアの一つをご紹介いたします。

損することへの恐怖

毎日のランチタイムに、気付いたらいつも同じ店に通っていたという経験はないでしょうか。これは、無意識のうちに「知らないお店に行って、自分の好みと違ったら嫌だ。」という気持ちが働くからだと言われています。
この性質を行動経済学では、「損失回避性」と言うようです。人間は、損と得が同じ確率で発生するような場面であっても、得することへの期待より、損することへの恐怖の方を強く感じるものなのだそうです。
たしかに、いつものお店に行けば失敗することはないし、安心して楽しむことができます。そういったお店があることは素敵なことですし、悪いことでもなんでもありません。しかし、一方で、もっと美味しいお店に出会うチャンスを失っているとも言えます。

これはまさに投資と同じです。投資対象や方法によっては損失を被ることももちろんありますが、損失を過度に怖がりすぎて、それ以上のリターンを得る機会を逃しているのは非常にもったいないことです。

損することへの恐怖は誰しもが感じるものですが、漠然と怖がって毛嫌いしてしまうのではなく、リスクを客観的に捉えて「正しく怖がる」と良いのではないでしょうか。リスクに対して受け身になっておびえるのではなく、私たち自身がリスクを主体的にコントロールすることで、資産が増える可能性があるのです。

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小さく始める

「ランチなら新しいお店を開拓できるけど、投資信託を始めるとなると腰が重いな。」と思われる方もいらっしゃると思います。この気持ちの原因は、規模の大小から来ているかもしれません。
ランチなら、失敗してもお財布から出ていくお金は1,000円程度で済むけれど、投資と聞くと、まとまった額が必要だし、大きな損失が出るかもしれないから手を出したくない、と思われる方もいらっしゃるでしょうか。

そう思われる方は、まずは小さく始めてみると良いかもしれません。ボーナスから1万円だけ投資信託の購入に充ててみたり、お給料から毎月5,000円だけ積立購入を始めてみたりすることもできます。さらに、積立購入の場合、国が利用を推進しているつみたてNISAiDecoなど、税制優遇措置のある制度を利用することもできます。

このように、今は小さな「味見」から始められる方法が多く揃えられていて、非常に始めやすい環境があると言えます。

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バランスファンドで含み損を経験してみる

皆さんは、初めて訪れるラーメン屋さんで、どんなラーメンを注文しますか?とりあえずベーシックなラーメンを選んでみて、美味しければ、次回訪れた際に個性的なメニューにも挑戦されるという方も多いのではないでしょうか。
投資信託を「味見」する際も、同じような感覚で商品(ファンド)を選ぶことができます。

どんな業界が良いのか、どんな企業が良いのかわからなくても、市場全体の動きに連動する投資成果を目指す「インデックスファンド」があります。たとえば、日経平均株価や、NYダウに関するインデックスファンドなどです。これらであれば、日ごろニュースでも耳にすることがあると思いますので、何が起きたからどういう値動きが発生したのか、自然と状況を把握できて安心できるかもしれません。

また、インデックスファンドは、株式市場に連動させるものだけではありません。債券や不動産投資信託といった市場に連動させるインデックスファンドもあります。
 さらに、「バランスファンド」と呼ばれる、株式・債券などに同時に投資ができるものもあります。これはいわば、1メニューでラーメンもチャーハンも味わえる「定食」のような商品です。

初めて購入するのであれば、これらを組み合わせた、インデックスバランスファンドという選択肢もあります。株式と債券のバランスファンドであれば、株式だけのファンドよりは値動きが小さく、債券だけのファンドよりは大きな値動きがあります。

この値動きを追っていくと、預貯金にはなかった「含み損」を経験する時が来ることもあります。すなわち、購入した金額よりも、その時点での評価金額が下がっている状況に直面します。

そのファンドを売却するまでは、その損失は確定しないのですが、自分が買ったものの値段が下がっていく様子を見るのは、あまり良い気持ちはしないかもしれません。しかし、含み損を抱える時期を乗り越えると、反対に「含み益」が発生することもあります。
 
こういった価格の上下を目にした時にどんな心境になるのか、自分をよく観察してみると「投資においての自分の性格」を発見できると思います。
このように、ほどよい値動きを見せるインデックスバランスファンドは、投資のリスクを経験する一つの手段になるかと思います。

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自分の性格に合わせてチョイス

そもそも、お金は私たちが幸せに生きるために使うものです。お金がなくても幸せな生活はできますが、お金があった方が、遊び方や住む場所などの選択肢が増えて、幸せに生きられる可能性が高まります。

多くの場合、自分が働くのと同時に、お金にも働いてもらえれば、お金の増えるスピードが上がります。つまり、幸せな生活を、より早く手に入れられるかもしれません。投資はそのために行うものとも言えるでしょう。

しかし、いろいろとお伝えしましたが、投資信託の購入により、損が怖くて毎日気が気じゃないようであれば、幸せな人生とは言えません。そういった方は、値動きの小さな商品に買い換えるとか、投資をお休みした方が良いかもしれません。持っている預貯金の額が増えれば、投資リスクを許せる範囲が広がる方も多いので、もう少し預貯金を増やしてから再開するという方法も一つです。
反対に、含み損を経験してもなお、もっと増やしたいと思えたのであれば、株式の比率を高めると良いでしょう。今後の経済発展を期待して、新興国株式のファンドを選んでも良いかもしれません。また、宇宙開発やドローン、ロボットやAIなど、比較的新しい産業の更なる成長を期待して、それらの分野に特化した「テーマ型ファンド」でハイリターンを狙うのも面白いかもしれません。自分が応援したい分野の企業に協力できて、その企業の成長に合わせて自分の資産も成長すると思うと、わくわくしませんか。

まとめると、まずは小さく始めてみて、自分のリスク許容度や性格を把握し、それにあわせて商品を調整していく、という始め方をご紹介しました。投資信託初心者の方には、アイディアの一つとして捉えていただければと思います。皆さんが自分に合ったスタイルで、資産を増やす楽しみを知っていただくことを願っています。

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

・投資信託のリスクと費用については、こちらをご確認ください。

・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

三菱UFJ国際投信株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

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