ライフステージの変化に伴い、保険を検討される方は多いのでしょうか。
どの保険に加入しようか悩んだときには、直接、保険会社に問い合わせる人もいらっしゃいますが、お近くの保険ショップや金融機関などで相談する人も多いでしょう。
そんな中、保険を検討する際に目にする「保険代理店」について、知っているようで知らない人も多いのではないでしょうか。
そのため今回は、保険代理店とはどのような存在なのか。また、良い保険代理店や相談相手の見つけ方についてご紹介します。
保険代理店とは?保険代理店の種類と特徴
保険代理店は、一つの保険会社と代理店契約を結び、保険会社の代わりに、保険商品を案内したり、契約締結のサポートをしたりします。
保険代理店には、特定の保険会社一社のみの商品しか取り扱えない「専属代理店」と、複数の保険会社の商品を取り扱う「乗合(のりあい)代理店」があります。取り扱う保険会社の数は乗合代理店によって異なりますが、30~40社と多くの商品を扱う乗合代理店もあります。
また、「車のディーラー+自動車保険」、「住宅販売会社+火災保険」のように、保険商品と関連性の高い会社が販売を取り扱っていることもあります。
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直接販売と代理店販売
直接販売(直販)では、おもにネットや電話などを通して直接、保険会社に問い合わせし、契約を結びます。自動車保険などの損害保険では「ダイレクト型」と言われています。保険会社の営業職員が職場などを訪問して案内する昔ながらの販売もあります。
一方、代理店販売の窓口としては、証券会社や銀行などの金融機関、保険のみを取り扱う企業(事業者)があります。保険のみを取り扱う企業(事業者)には、皆さんが足を運んで相談を受ける「来店型」だけでなく、自宅に来てもらって相談を受ける「訪問型」もあります。
さらに、ネット経由でお近くの代理店を紹介する、皆さんと保険代理店を結んでくれる企業(事業者)もあります。
大きく分けると保険の相談窓口となるのは保険会社と代理店ですが、このように様々な販売ルートがあることが分かります。
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相談する窓口によって扱う商品が異なる?
少し複雑に感じたかもしれませんが、皆さんの保険料に影響してくるものとして、「専属代理店か乗合代理店か」「ダイレクト型(直販)か代理店型か」の選択があります。皆さんにどのような影響があるか確認しておきましょう。
専属代理店と乗合代理店
専属代理店は特定の保険会社一社のみを取り扱う代理店で、乗合代理店は複数の保険会社の商品を取り扱う代理店です。
各保険会社は、新しく設立された保険会社は例外として、一通りの商品を取り揃えていることが一般的です。たとえば、生命保険であれば、定期保険、終身保険、低解約返戻金型終身保険、医療保険、がん保険など様々あります。
専属代理店の場合、その保険会社の商品を幅広く理解しているのが特徴です。乗合代理店の場合、取り扱う保険会社の商品は多いため、各保険会社の売れ筋の商品をベースに保険設計をする特徴があります。
乗合代理店であれば、一度に複数の商品を比較することができますが、商品数が多いことから組み合わせ方は代理店によって特色がでます。
ダイレクト型(直販)と代理店型
代理店を経由せず保険会社の営業職員に相談したり、自動車保険などネット経由で契約したりするダイレクト型(直販型)や保険代理店に所属する保険募集人と会って相談する代理店型があります。
どのルートで相談するかによって、同じような保障内容でも保険料に差が出ます。一般的にネット経由で申し込むことができるネット専用保険の保険料は割引されています。
一部には、ネット経由でなくても、加入者のメリットを最大化するため経費を削減して保険料を安くしている商品もあります。このような商品では保険会社の営業職員しか取り扱っておらず、販売ルートが限定されていることが多いです。
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良い保険代理店や相談相手の見つけ方
これから初めて保険の相談をしようとお考えの人は特に、ここまでの説明では実感がわかないかもしれません。そこで良い保険代理店や相談相手の見つけ方を紹介します。
ネットで調べられる情報は限られていて、保険商品は設計によって保障内容が変わります。最近は各保険会社のサイトで保障内容を選ぶだけで保険料の見積もりが表示されますが、直接、要望を伝え、保険設計をしてもらった方が必要な保障を無駄なく受けられる可能性が高くなります。
各保険商品をどのように設計するか、商品をどのように組み合わせるかは、保険代理店や保険募集人によって異なりますので、複数の保険代理店で相談し、提案内容を比較すると良し悪しが分かり、判断しやすくなります。
自動車保険のようにこれまで加入した経験があり、商品の知識を身に付けている人はダイレクト型でも問題ありませんが、初めて加入する場合は保険代理店で直接相談した方が良いかもしれません。
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保険の相談をする前に注意すること
最後に、保険の相談をする前に注意すべきことを紹介します。
人生において様々なリスクがありますが、支払うことができる保険料には限度がありますので、すべてのリスクをカバーすることはできません。
そのため相談する前に、毎月の支払うことができる保険料を計算しておき、その範囲内におさまるよう提案してもらいましょう。
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まとめ
保険商品は多種多様で、初めて選ぶ人は特にどの商品がいいか迷うものです。商品の良し悪しは比較して初めて浮き彫りになりますので、ある程度ネットで情報収集することも重要です。その上で店頭に足を運び相談して、検討してみてはいかがでしょうか。
(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)
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