ポイント
クレジットカードで買い物をするときに、ボーナス払いにするか迷ったことはないでしょうか。欲しい商品が高額だった場合、「ボーナスが出たら買おう」と考えるかもしれませんが、クレジットカードのボーナス払いを利用すれば、すぐに商品を買うことができます。ただし、ボーナス払いにはデメリットや注意点もあるため、特徴や仕組みを理解したうえで利用することが大切です。今回は、クレジットカードのボーナス払いの特徴やメリット・デメリット、注意点について解説します。
クレジットカードのボーナス払いとは
クレジットカードのボーナス払いとは、カード利用代金をボーナス月にまとめて支払う方法です。クレジットカードで買い物をするときに「1回払い」を選ぶと、締切日の翌月に利用代金を支払います。しかし、会計時に「ボーナス払い」と申告すれば、一定期間内のカード利用代金をボーナス時期(夏・冬)にまとめて支払うことができます。あくまでも一例ですが、ボーナス払いの利用期間と支払日は、以下のような形で決められています。
- 夏:12月16日~6月15日の利用代金を8月に支払い
- 冬:7月16日~11月15日の利用代金を翌年1月に支払い
ボーナス払いの利用期間と支払日は、クレジットカード会社によって異なります。また、「ボーナス一括払い(1回払い)」と「ボーナス2回払い」を選択できるクレジットカードもあります。たとえば、4月に10万円の商品をボーナス払いで購入する場合、一括払いと2回払いでは、それぞれ以下のように支払うことになります。
- ボーナス一括払い:夏に一括で支払う
- ボーナス2回払い:夏と冬に5万円ずつ(合計10万円)支払う
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クレジットカードの主な支払い方法
クレジットカードは1回払いやボーナス払いのほかにも、複数の支払い方法が用意されています。クレジットカードの主な支払方法は以下の通りです。
- 1回払い
- 2回払い
- ボーナス一括払い
- ボーナス2回払い
- リボ(リボルビング)払い
- 分割払い
2回払いは締切日の翌月、翌々月の2回に分けて支払う方法です。1回払いと同じく、基本的に手数料は不要です。リボ払いは利用代金を毎月一定額に分割して支払う方法、分割払いは利用代金を指定回数に分けて支払う方法です。ボーナス2回払いとリボ払い、分割払いは手数料がかかり、支払総額が増えてしまうので注意が必要です。利用できる支払い方法は、クレジットカードによって異なります。クレジットカードを作成する際は、どのような支払方法が用意されているかを確認しておくといいでしょう。
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クレジットカードのボーナス払いのメリット
ここでは、クレジットカードのボーナス払いを利用するメリットを2つ紹介します。
一括払いは手数料無料で利用できる
ボーナス払いは、一括払いなら手数料無料で利用できます。毎月の返済負担を小さくしたいからといってリボ払いや分割払いを利用すると、手数料がかかるため、支払総額が増えてしまいます。ボーナス一括払いを利用すれば、手数料を支払う必要がなく、商品代金だけで済みます。
支払いを先に延ばせる
1回払いや2回払いは、締切日の翌月に支払いが発生します。しかし、ボーナス払いなら、夏と冬のボーナス時期まで支払いを先延ばしできます。欲しい商品が高額ですぐにお金を用意できなくても、ボーナス払いを利用すれば、ボーナス支給を待つことなく購入可能です。
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クレジットカードのボーナス払いのデメリット
一方でクレジットカードのボーナス払いには、以下のようなデメリットもあります。
支払回数によっては手数料がかかる
ボーナス払いは一括払いなら手数料無料ですが、2回払いは手数料がかかるのがデメリットです。商品代金に手数料が上乗せされるため、支払総額が増えてしまいます。手数料無料でボーナス払いを利用したい場合は、2回払いではなく、一括払いを利用しましょう。
ボーナスが支給されないと利用代金を支払えない
どうしても必要なものがあるにもかかわらず、すぐにお金を用意できない場合、ボーナス払いは便利な支払方法です。しかし、ボーナス払いで商品を購入後、ボーナスが予定通り支給されないと、代金を払えなくなってしまいます。ボーナスは必ず支給されるわけではありません。勤務先の業績などによっては、ボーナスが支給されないことも考えられます。
使いすぎてしまう可能性がある
ボーナス払いは、支払いを先に延ばすことができるため、使いすぎてしまう可能性があるのもデメリットです。ボーナス払いが当たり前になってしまうと、高額な買い物を我慢するのが難しくなります。また、クレジットカードの支払いでボーナスがなくなってしまうと、預貯金や投資に回すことができなくなることも考えられます。ボーナス払いは本当に必要なときだけ利用し、使いすぎに注意することが大切です。
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クレジットカードのボーナス払いを利用するときの注意点
クレジットカードのボーナス払いを利用するときの注意点は、以下の3つです。
- ボーナス払いに対応しているか確認する
- ボーナス払いの内容を確認する
- 利用限度額に注意
まずは、保有しているクレジットカードがボーナス払いに対応しているかを確認しておきましょう。対応している場合は、利用期間や支払日、支払回数、手数料など、ボーナス払いの内容を把握しておくと便利です。7月や12月など、ボーナスが支給される直前の時期は、ボーナス払いが利用できないクレジットカードもあります。また、ボーナス払いはクレジットカードの利用限度額に含まれる点にも注意してください。たとえば、利用限度額が30万円のクレジットカードで、28万円の商品をボーナス払いで購入すると、利用限度額は2万円(30万円‐28万円)に減ってしまいます。利用限度額が足りない場合、ボーナス払いの支払いが終わるまでクレジットカードを使わないか、利用限度額を上げるしかありません。特に水道光熱費やスマホ代などをクレジットカード払いにしている場合は、支払いが滞らないように注意しましょう。
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クレジットカードはボーナス払いを利用しても大丈夫?
ここまでクレジットカードのボーナス払いについて説明してきましたが、ボーナス払いを利用しても大丈夫なのでしょうか。ボーナス払いは、どうしても必要なものがあるにもかかわらず、今すぐお金を用意できない場合などは、とても便利な仕組みです。しかし所得の前借りという側面があり、趣味や娯楽を目的とした利用には、慎重になる必要があるでしょう。
毎月の給与は生活費の比重が大きくなりがちな一方で、余裕を持って貯蓄や投資に回すことができるのも、またボーナスの良いところです。そういった意味では、ボーナス払いを利用すると、資産形成の大きなチャンスを失っている可能性もあります。
クレジットカードによっては、リボ払いや分割払いに切り替えることもできますが、リボ払いや分割払いは手数料が高く、支払総額が増えてしまうデメリットもあります。
ボーナス払いの利用は、自己への投資、今すぐ購入することに時間的な価値があるもの等に限定し、計画的な利用を心掛けてはいかがでしょうか。
(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)
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