お金が貯まらない人が考えるべき4つのこと

お金が貯まらない人が考えるべき4つのこと

お金が貯まらない、お金がない。そんなふうに毎日を過ごすのも嫌ですよね。しかし、どうしてお金が貯まらないのか、真剣に考えてみたことはあるでしょうか。「お金が貯まらない」という人の多くは、その理由について真剣に考えたことがないのも事実です。そこで今回は、お金が貯まらない人が真剣に考えてみるべきことをご紹介します。

「なぜ貯まらないか」ではなく「なぜ貯める気にならないか」

お金が貯まらないという問題に直面したとき、まずは何を考えるべきでしょうか。それは、「なぜお金を真剣に貯める気にならないのか」ということです。お金を貯めようと思えば誰だって毎月いくらかは貯められるのです。

しかし、そうしない理由があなた自身の心の中にあるはずなのです。「なぜ預貯金に対して高いモチベーションを維持できないか」ということをここで一度、しっかり考えて早めに対策を打たないと一生真剣に貯金と向き合えないままです。

自分の心にまず、「なぜ真面目に貯金する気になれないのか」と問いかけてみてください。すると、「預貯金してどうなるのか、その先が見えていない(預貯金の用途がはっきりしない)」、「いくら貯金すればいいかがわからない(目標とすべき金額がわからない)」、「預貯金の仕方がわからない」、「毎日の生活で精いっぱいで預貯金のことなんて考える余裕がない」など、さまざまな答えが出て来ると思います。

こういった答えが思い浮かんだら、次はこれを自分に対する課題にしていきます。「預貯金の用途を明確化すること」も大事ですし、用途が決まれば「その用途でお金を貯めるならいくら貯めるべきか」と考えて目標金額とその金額を貯め終わるべき時期を設定します。

「預貯金の仕方がわからない」というのも、いまやネットで調べればなんでも出てくる時代です。そんなことを言って行動しないのでは、思考停止と同じこと。色々と自分で調べてみて、自分が選べる選択肢を増やしましょう。

また、「預貯金のことを考える余裕がない」という場合は、なぜそういう状況なのかを因数分解してみると次に解決すべき課題が見えてきます。

目次へ戻る

どうして預貯金について具体的なアイデアが出せないのか

預貯金の方法がわからないという人が多いと思いますが、その原因は大きく分けて3つあります。1つは単なる知識不足2つ目は知識はあっても選択肢がないケース3つ目は自分に合う方法がわからない場合。

1つ目の知識不足については、まずはネットで「貯金の方法」などのキーワードで検索してみてください。いくつも貯金の方法が掲載されているはずです。

しかし、色々と調べているうちに自分には選べる選択肢が少ないということに気が付く人もいると思います。これが2つ目のケースです。

たとえば財形貯蓄制度を利用してお金を貯めたいと思っても会社が財形貯蓄制度を採用していない場合があります。知識としては財形貯蓄制度の存在を知っていても、自分には選べない選択肢があるのです。しかし、それはせいぜい1つや2つのこと。ほかの方法を駆使してうまく貯金のしくみを考えていきましょう

3つ目の「自分に合った方法がわからない」というのは、意外と厄介な問題です。ここをクリアできないとなかなかいいアイデアというのは思い浮かばないことでしょう。先ほどのように選択肢の中で自分が選べないものがあればそれは一旦忘れて、自分が選べる選択肢を並べます。その中で、最も手間がかからなく、確実に今日から始められるものをまずチョイスしてみましょう。それがうまくいけば、次の方法を試してみるのです。

目次へ戻る

お金とどう付き合っていきたいのか

お金が貯まらない人が考えるべきことのうち最も複雑なのは、お金との付き合い方です。お金が貯まらないことを嘆くよりも先に、今後自分がお金とどう付き合っていきたいのかを考えるべきでしょう。

お金に振り回されて生きたいのか、生活に困らない程度のお金があればいいのか、それともある程度プライベートを犠牲にしてもいいからお金が欲しいのか。そして、プライベートも充実させ、自分のやりたいことをやりながらたくさんのお金が欲しいのか。

一見お金との距離感の話のように見えますが、お金との付き合い方を考えていくと、この先自分がどういう行動を取ってどういうキャリアを築いていくべきなのかということが明瞭になってきます

やりたいことをやりながらお金が欲しいのであれば、いますぐやりたい仕事に転職するか自分で会社を立ち上げるべきでしょう。その前に副業で始めてみるとか、起業に必要な知識やスキルを洗い出して取得を目指すとか、いまやるべきこととその先にある未来が一直線上に見えてくるはずです。

目次へ戻る

お金の5W1Hを突き詰めて考えてみる

お金の5W1Hを考えてみたことはありますか。「5W1H」とはご存知の通り、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、Why(なぜ)とHow(どのように)を指す言葉です。どこで、というのは考えにくい場合も多いと思うのでその場合はなくてもいいです。この5W1Hを利用して、お金のことと自分の人生のことを考えてみると色んなことが具体化していきます。

「35歳までに家を買うために妻と二人で800万円貯める」ときめたうえで、「じゃあどうやって?」とその手段を考えていきます。「定期預金だけじゃ足りないから投資したほうがいいのかな?マイホームのお金だから財形貯蓄制度を利用して、非課税の恩恵を受けたい。妻の稼ぎは基本的に貯蓄に充てて、自分の収入だけで生活できるように家計を見直そう」

などと具体的に自分たちがやるべきことが見えてきませんか。突き詰めて考えてみるのはいかがでしょうか。

目次へ戻る

まとめ

お金が貯まらないことの根本的な原因は、預貯金に対する熱量であったり、モチベーションであることが多いということもあるでしょう。預貯金に対して熱意がそれほどない場合は次のステップにも移れませんし、なぜ貯まらないかを考える気も起こらないでしょう。なぜ貯まらないかがわからないと課題とすべき自分の問題点を見つけることもできません。このような悪循環に陥ってしまう場合もあるので、まずはお金を貯めることについて自分の中で考えてみるのはいかがでしょうか。

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

おすすめ

みんなのお金の使い方や貯め方は?家計調査から分かるお財布事情
ズボラでも大丈夫!確実にお金を貯める方法とは?
貯金体質に変わるシンプルな心がけ
コツコツお金を貯める方法4分類
リーマンショックで大損した私が、お金に関する本を19冊よんで「いいとこどり」でアドバイスを実践した結果、NISA制度で全世界株式を積み立てることにした話。
今さら聞けないニュース用語 「円安が進む理由」の基本をおさらいしよう
マイナス金利の国債を買っても利益が出る?日銀の政策と併せて簡単解説
日銀の金融政策「異次元緩和」とは?一体何が"異次元"なのか?
ゼロクーポン債って何?税金やリスクの仕組みを含めて詳しく解説
食品の値上げはなぜ起きた?価格動向や影響を受ける業界、株価への影響を知っておこう
幼児教育から大学まで進む「無償化」 教育資金の準備は要らなくなるの?
育児休業期間の国民年金保険料の支払いは免除される?

関連記事

人気ランキング