専門家も同じように悩むのだから、餅は餅屋に

専門家も同じように悩むのだから、餅は餅屋に

こんにちは、三菱UFJ国際投信の日比野つづるです。
現在2児の子育て真っ只中ですが、妻に「うちには子どもが3人いる」と愚痴られています。妻の要求水準を満たせる日は来るのでしょうか?(あまり、自信は・・・)

友人と内見に行ってきました

さて、話は変わりますが、先日友人の内見に付き合いました。彼は大学を東京で過ごし、地元九州で就職、配置換えで東京に戻ってきます。
大学時代は安アパートで夏は干上がり、冬は凍えていたので、“まともな家”に住みたい、狭くてもいいから職場までのアクセスは重視したい、というのが彼の希望です。
しかし、出張ついでの家探しなので時間がなく、最悪延長戦を頼みたい、と私が呼び出されたわけです。(先日、急に地鶏鍋セットを送ってきた理由はこれか・・・)

いざ、ネットで申し込んでいた不動産会社の藤井さん(仮名)(30代前半の独身男性)に連れられ、3、4軒と予算や通勤時間で条件に合ったところを回りましたが、妙にお洒落だったり、広すぎたりと要求に合いません。

そこで、友人が一言。
「藤井さんはどんなところに住んでいるんですか?」
「御社のオフィスは私の会社とも近いので参考になると思うんですよね」

一瞬、えっ!という顔になった藤井さんでしたが、歳も近く、移動の最中に身の上話をしていたこともあって、あっさり教えてくれました。
聞けば、友人の想定エリアの少し外(通勤時間片道+5分)ですが、近所にはコンビニやスーパーが充実しており、広さは一人暮らしサイズながら収納が多く、家賃は友人の予算より2万円安いというものでした。

色めきたつ友人。話し始めた手前、過去の住宅遍歴や選択理由まで丁寧に教えてくれる藤井さん。ケースバイケースではあるものの、物件選び/不動産会社の使いこなし方のコツを自ら披露してくれたのでご紹介します。

1.万人に受ける物件はないので、絶対に譲れない条件だけは決めておくべし
⇒不動産会社からは見えない条件なので、早々に決めたい人ほど重要

2.1軒目の不動産会社で見積もりをとったら、他の不動産会社に見積もりを持ち込むべし
⇒気に入った物件の見積もりがあれば、礼金や諸費用項目で多少身を削ってでも好条件が出てくる。営業コストがなく契約が見えている楽な客だから。

3.不動産会社の担当者と境遇が近ければ・・・・・・・、その不動産選びは参考にすべし
⇒不動産会社担当者の家探しでも悩みどころは顧客と大差はない。自分事として行う情報収集や解決策には、専門知識をフル活用して本気になる。

1.と2.は想定の範囲内でしたが、不動産会社従業員本人から3.を聞いたときは笑ってしまいました。ただ、専門家が本気モードで考えたエッセンスなら、顧客には最大のメリットになるわけで、運もあるかもしれませんが、3.がある意味では最も重要なのかもしれません。

結局、友人は藤井さんがひとつ前に住んでいたマンションを契約しました。もちろん、2.を教わった手前、他に持ち込んでもよりよい好条件が出ないレベルで。(コミュニケーションの賜物?)

内見に付き合ったお礼と居酒屋に向かい、さっきまでのやり取りを肴に呑みます。
友人「いや~決まってよかった。なんでも聞いてみるもんだな。」
私「そうだな、でも、移動の車での身の上話とか含めて作戦通りなんだろ?」
友人「いやいや、飲みに行く時間も考えるとそろそろ切り上げたくて、思い付きだよ」
私「え、そうなの!?物件案内も藤井さんを指名したじゃないか?」
友人「あ~他にいたのが若い女性で、俺ら(彼も私も180cm超)を相手にビビッても困るからさ」
私「なんだよ、お前を買いかぶりすぎたよ」
友人「でも、藤井さんが想定家賃上限の物件ばかり紹介してきたから、偏った営業されてるな、ってのは感じたんだよ。俺も営業やってたから、ノルマを考えるとやむを得ないのかもしれないけど・・・だから、なかなか嘘つけない自分の話をしてもらったんだよ。」

その後、友人から九州での営業面白話、そしてなぜか婚活には全く営業スキルが役に立たないという愚痴を聞きながら、楽しく時間を過ごしました。

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例示やおススメのある世界とない世界

そんな出来事があって改めて周囲を見てみると、例えばアパレルのお店に行けば店員が自社の製品を身につけています。当然、商売ですから売りたい商品を着ている可能性は大いにあります。しかし、それを見て、いいな♪と思えば買えばいいという点では、例示があるのはありがたいものです。
加えて、自分と似たような体型や身長であれば、なお参考にしやすいのは言うまでもありません。

では、投資信託の領域はどうでしょうか?
実はこの領域は極めて不自由で、おススメや例示をするにもとにかく規制が多いのが実態です。
例えば、牛乳には“おいしい牛乳”という私が愛飲している銘柄がありますが、投資信託で“おいしい投信”なんて商品名をつけるのはほぼ不可能です。なぜなら、「おいしい」=「利益の見込み」という誤認を与えるおそれがあるとみなされるからです。

これは、投資家保護の観点からなのですが、投資家保護を追求した結果、法律に縛られ日常会話ではまず使わない単語がごまんとでてくる取扱説明書(正式には目論見書といいます)の解読を要求されます。
加えて、購入を促しているのか、購入を断念させたいのかわからない特色やリスクの書きぶりに混乱させられます。(これらは、トリセツなしにiPhoneデビューはできた私の母からの文句です・・・)

業界に身を置く一人として反省しかないわけですが、咀嚼して紙にすると“誤認のおそれ”という暗黙のルールを前に資料自体が日の目を見ないということがしばしばです。

そんな中、当社では『三菱UFJ国際投信ダイレクト』(愛称:mattoco)という直接販売のサービスを開設しました。そこでは、ネットはもちろんリアルでも社員の口からわかりやすく投資信託との付き合い方を発信していきたい、と考えています。

まだまだ立ち上げたばかりのサービスですが、リアルの自社セミナーでは前述の藤井さん同様、自らの投資経験や考えを踏まえて少人数・座談会形式でお話をさせていただいています。

小さな小さな取組ではありますが、もっと投資が、投資信託が当たり前になって、お金や資産形成で悩む人が1人でも減ればこんなに嬉しいことはありません。

餅は餅屋に、不動産は不動産会社に、運用は運用会社に。

◯資産形成セミナーのおしらせ
三菱UFJ国際投信の社員が経験談を交えながら、資産形成の始め方やファンド選びのポイントなどをお伝えします。
日時:毎週水曜日19時~@有楽町
参加費:無料
お申込み・詳細はこちらのセミナーお申込みページをご覧ください。

では、最後に、投資家保護の観点から・・・・・・・・・・ディスクレーマーをたっぷり入れておきます。

○投資をご検討いただくにあたって

・投資は収益期待がある一方で、値下がり・元本割れの可能性もあり、その損益はすべてお客さまに帰属します。したがって、お客さまの状況等によっては、資金使途に照らして必ずしも投資が適した選択肢となるわけではない点にご留意ください。

・投資はお客さま自身の判断と責任で行っていただく必要があり、投資知識や投資対象商品への理解に不安がある場合は投資をお控えください。また、投資の判断の基礎となる投資方針については、一般的に、資金使途や投資期間、経済状況やリスク許容度等を総合的に勘案した上で、適宜見直しを行うことが望ましいとされています。



○留意事項

・mattocoとは、三菱UFJ国際投信(以下、当社)が提供する、①「三菱UFJ国際投信ダイレクト」(インターネットを通じ、当社で口座開設や投資信託の購入・換金を行うことのできるサービス)および②当社を通じて投資信託をお取引する際に、参考となる投資関連情報提供等サービスの総称です。

・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

・当ページに掲載の内容は、お客さまの投資目的、リスク許容度に必ずしも合致するものではありません。投資に関する最終決定はお客さまご自身でご判断ください。



三菱UFJ国際投信株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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