自分磨きに英語学習がおすすめな理由

自分磨きに英語学習がおすすめな理由

日常会話でもよく耳にする「自分磨き」、英語では何というかご存じでしょうか。
「self-improvement」「work on myself」「invest in myself」などいくつかの表現があり、いずれも自分の精神面・身体面での改善や向上を意味します。

中でも、「invest in myself」は、invest in~に「~に投資する」という意味があるため、特に自分自身にお金・時間・労力をかけて行う改善や向上を指すことが多いです。すなわち、日本語で言う「自己投資」ですね。


自己投資には、ダイエット、エステサロンなど外見的なものから、資格取得や専門知識、スキルを身につけることなど内面的なものまで幅広く含まれ、ほとんどの場合、リターンを期待して、お金・時間・労力をかける(投資する)ものでしょう。

ここでいうリターンは、昇給やビジネスチャンス獲得などの金銭的な利益のみならず、有利な立場や役職、機会や権利の獲得であったり、また、シングルの人なら素敵な出会いであったりするかもしれません。
いずれの場合も、リターンを得られる直接的な原因は、自己投資による精神面・身体面での改善や向上だと思いますが、それだけでなく、努力して変われたことにより生まれる”自信”もプラスに働くのではないでしょうか。

さて、そのような「自分磨き」の代表的な例に挙げられるものとして「語学」、一般的には「英語学習」があります。

自分磨きになぜ英語を学ぶのか?

日本でTOEIC Programを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が、全国の20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に行った「英語学習の実態と意欲」に関する調査*1では、約7割(69.0%)が英語に対して苦手意識を持っているという結果が出ています。

しかし、「英語に対して苦手意識がある」と「英語が嫌い」はイコールではありません。同調査では、全体の53.6%が英語が「好き」「どちらかと言えば好き」と回答しています。つまり、英語が好きで、できれば英語を話せるようになりたいが、自分の英語力に自信がなく苦手意識を持ってしまっている、ということではないでしょうか。

また、同調査で、現在英語を学習中の人に対して英語を学習している理由について尋ねたところ、「海外旅行で現地の方とコミュニケーションを取りたいから(70.8%)」、「キャリアアップ・転職活動のため(55.2%)」、「国内で訪日外国人の方とコミュニケーションを取りたいから(49.0%)」という回答結果がみられたそうです。

これらの理由のほかに、日本ではほとんどの人が学校教育で数年以上は英語を習っており、英語の素地ができているため全く未知の言語に比べて学習を始めやすい、そして、インターネットやスマートフォンが普及している今日はさまざまな英語学習方法があり、自分にあったものを選びやすいという理由もあると思います。

それらを踏まえて、自分磨きに英語学習がおすすめな理由を挙げると、以下の通りです。

  • 才能ではなく学び方と努力によって結果が出る(やればやっただけ伸びる)
  • 成果を実感しやすい(モチベーションアップにつながる)
  • 自己アピール材料になる
  • 英語コンプレックスから抜け出せて、自信が持てる

海外旅行・海外出張などの特別な機会でなくても、昨今は外国人の上司や同僚がいるオフィスや、社内英語公用化を実現あるいは予定している会社もあり、街なかのお店でも外国人のお客さんは珍しくありません。

仕事で英語に関わらなくとも、訪日外国人の増えていることから、「外国人に道を聞かれる」「居酒屋やカフェで隣に座った外国人と世間話をする」など、普段の生活で英語を使うシーンは昔より多いでしょう。

さらに、ラグビーワールドカップを2019年秋に、東京オリンピック・パラリンピックを2020年夏に控え、訪日外国人観光客はこの先も増加していくことが予想されます。

身の回りで実際に英語を使えるシーンがあると学習の成果を実感しやすく、「私の英語がちゃんと通じた、嬉しい!」「もっと話せるようになりたい!」と、モチベーションアップにつながることもあるかもしれません。

これまでできなかったことや苦手だったことを克服できると、自信がつくものです。特に英語学習は初心者~中級者ほど「できるようになった!」を実感しやすく、自己評価が高くなると思います。その意味でも、自分磨きに英語学習はおすすめと言えそうです。

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目的とスタイルにあった英語の学び方をしよう

自分磨き・自己投資におすすめの英語学習は、オンライン英会話、街なかの英会話教室、カルチャースクール、市民講座などで習うほか、ラジオ英会話、洋画鑑賞、洋書多読(洋書精読)などで独学で身につけることもできます。

それぞれに長所と短所があるので、自分の現在の英語レベル、目的(どういうシーンで英語を使いたいか)、ライフスタイル、英語学習にかけられる時間とお金を確認し、それに合った英語学習法を選ぶことが大切です。

具体的には、海外旅行先で現地の人とコミュニケーションを取りたい場合や、国内で訪日外国人とコミュニケーションをとりたい場合は、オンライン英会話や街なかの英会話教室で旅行英会話やフリートーク(自由英会話)のレッスンを受けるとよいでしょう。

キャリアアップや転職活動のために英語を学びたい場合は、ビジネス英語のレッスンを受ける、TOEICテスト新公式問題集を解く、対策動画を視聴する、通信講座を受講するなどがおすすめです。

そのほか、聞く力を伸ばしたいならポッドキャストやオーディオブックをたくさん聴く、読む力を高めたいなら英語で書かれた文章を読むこと(洋書多読)も良いかもしれません。

お金をかけなくても英語は学べますが、英語学習にある程度のお金をかけることで、「かけたお金をムダにしたくない」という心理が働きます。自分磨きを単なる趣味で終わらせず、リターンを得られる”自己投資”にするためには、「いつまでに、どういう状態(レベル)になっていたいのか」を最初に決めることも大切です。

漠然と「英語がペラペラになりたい」と思うよりも、「半年後に英語圏の国に一人で旅行できる状態になる」「○月のTOEICテストで○○○点以上を取る」などと決意し、そのために何が必要かを考えて行動に移せば、より具体的なリターンを手に入れやすくなると思います。

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英語は新しい世界へと通じるドアの鍵

英語を学ぶということは、秘密の扉を開ける鍵を次々と見つけていくようなものだと言えるかもしれません。新しい仕事の扉、出会いの扉、旅行の扉……、どんな扉かは人によりますが、扉を開ける鍵を手に入れることで、自分の人生の可能性が大きく広がることでしょう。

やってみたかった仕事にチャレンジできる、行きたい場所に行けるようになる、会いたい人に会えるようになる、誰かの役に立つことができるなど、できることが増えれば、人生がより豊かなものになるに違いありません。

自分磨き・自己投資はどんなものであれ意義のあることですが、多様な文化や価値観に触れて視野が広がり、自分の中に今までになかった考え方が生まれるのは、英語学習ならではの大きなメリットと言えます。

英語には「Today is the first day of the rest of your life.(今日という日は残りの人生で最初の日である)」という名言があります。

英語に対する苦手意識があるけれど、いつか英語を話せるようになりたいと考えているなら、今日からでも決して遅くはないので、英語学習を始めてみてはいかがでしょうか。

*1
出所)国際ビジネスコミュニケーション協会「英語学習の実態と意欲に関する調査結果

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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