「初心者向けの金融商品」を探してはいけない!探すべきは「自分向けの金融商品」

「初心者向けの金融商品」を探してはいけない!探すべきは「自分向けの金融商品」

金融商品と一口に言っても実に多くの種類があります。
株式、債券、不動産、FX、先物・・・挙げればきりがありません。
この選択肢の多さは投資の受け皿の広さであると同時に、これから投資デビューを考えている方にとっては一つの壁になり得ます。

  • 投資を始めようと決意したはいいけど、選択肢の多さに圧倒されている方
  • 分からないからとりあえず初心者向けの金融商品を探そうとしている方

そんな”はじめの一歩”をなかなか踏み出せずにいる方へ、数多いジャンルから自分向けの金融商品を切り出す方法を解説させていただきます。

「初心者向けの金融商品」は存在しない

「初心者向けの金融商品」
とても魅力的なワードです。これさえ選んでおけば初心者でも失敗しなくて済むように思えて、つい試してみたくなるのではないでしょうか。
ただしそんなオールマイティーな金融商品が実在すれば、のお話です。

たとえば割と馴染みのある金融商品の「初心者向け」を考えてみましょう。

  • 初心者向けの銀行預金
  • 初心者向けの医療保険
  • 初心者向けの住宅ローン

いかがでしょうか。そのような商品は聞いたことが無いのではないでしょうか。
しかし投資性の金融商品に対してのみ、その得体の知れなさから「初心者向け」があるんじゃないか、あってほしい、そう思ってしまうのです。

では「初心者」が金融商品を選ぶにはどうしたらよいか?という疑問が残るわけですが、考えをこう切り替えてみてはいかがでしょうか。
「あなた」が金融商品を選ぶにはどうしたらよいか?そう、主語は「あなた」です。

あなたがどういう資産形成を求めるかをハッキリさせて、その目的と用途に見合った金融商品を選ぶ事が重要なのです。
初心者かベテランか、というのは金融商品の選び方には一切関係ありません。

では自分向けの金融商品を探すには、どうすればよいのでしょう。
道具には必ず用途があります。そしてそれは、金融商品も例外ではありません。
用途を考えずに金融商品を買ってしまうと、大抵長続きしません。
フィクションではありますが、事例を挙げてみましょう。

例)ネットで話題になっていた〇〇ファンドを中身も分からず購入。1年で倍になるぐらいの期待をしていたのに思ったより値が動かず、痺れを切らして数か月で解約してしまった。

この事例のようにならないためには最初にあなたが投資にどういう用途を求めているか、考える必要があります。難しく考えることはありません。切り口は以下の2つで、だいたい方向性が見えてくるでしょう。

1.あなたは投資にどれぐらいの時間と労力を割きたいですか?

⇒仕事や家事の妨げにならないよう、時間も労力も最小限にしたい方

こういった方の用途に合うのは投資信託のように運用を委ねられる金融商品でしょう。逆に短期的な値動きに注意が必要なうえ、タイミングで売買を迫られるような商品は良い・悪いではなく、用途に合いません。

⇒チャート画面に貼り付いて、刻一刻と変化する状況の中をうまく立ち回りたいという方

こういった方の用途に合うのは短期的に値動きのある金融商品でしょう。
逆に投資信託のように日に一度、基準価額として値がつく商品は、用途に合いません。

2.どれぐらいの値動きなら心穏やかにいられますか?

⇒日常生活に支障が出てしまうような大きな値動きは望まない方

こういった方の用途に合うのは、投資信託のように分散投資されているゆえに大きな値動きのない金融商品でしょう。
投資信託なら組み合わせ方によって、値動きの大きさはある程度調整可能なのが魅力です。
逆に、値動きが激しい金融商品は、用途に合いません。

⇒多少の値動きは覚悟できているという方

敢えて大きな値動きを狙う方法も用意されているのが投資の世界です。
こういった方の用途に合うのはレバレッジ(自身の資金の何倍もの取引ができる仕組み)を利かせるものや、取引が活発で乱高下が発生しているものでしょう。
逆に値動きが比較的安定している商品は、こういう方にとっては「つまらない」「退屈」とすら思えてしまうかも知れません。

このように、あなたが投資にどういった用途を求めているかを明らかにすれば余計な選択肢を考える必要がなくなります。

よく「投資信託はプロが運用してくれるので、自分で銘柄を選べない初心者向け」と言われていますが、前述の質問を踏まえれば、「投資にかける時間や労力を最小限にしたうえで、必要以上に大きな値動きを抑えながら長期で投資をしたい人向け」というのがより現実的な答えと言えるでしょう。

ここまでのステップである程度選ぶべき金融商品は絞れたかも知れません。
あとはその金融商品に対して納得することが必要です。納得せずに投資を始めてしまうと金融商品という道具をとっかえひっかえしてしまい、長続きしないものです。

そのため、次に金融商品選びを納得して進められる方法について、少しお話しをしたいと思います。

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「かんたん作文法」で自分の選択した金融商品に納得しよう

どんな金融商品も、道具としての用途に加え、性質があります。
この性質にきちんと納得してから実際に個別の商品を買うようにしましょう。

性質を考えるといっても難しいことはありません。次の作文の穴埋めをするだけです。

~作文~
私は【金融商品】を選ぶことで【メリット】を得ます。
引き換えに【デメリット】を甘んじて受け入れます。

【金融商品】には選んだ金融商品(投資信託、個別株、不動産、FXなど)の名前を入れてください。【メリット】【デメリット】にはその金融商品のプラスの面とマイナスの面を入れてください。
必ずご自身の言葉でお願いします。

参考までに筆者の作文はこんな感じになりました。

例)私は【投資信託】を選ぶことで【徹底した分散投資による安全性とリスクコントロールの柔軟性】を得ます。引き換えに【短期で結果が出にくい】ことを甘んじて受け入れます。

作文を完成させるには、その金融商品のことをしっかり調べて自分の言葉で理解する必要があります。面倒に感じるかも知れませんが、少なくとも投資性がある金融商品の中には「性質を知らずに買っても良い」と言えるようなお気軽なものは一つもありません。

もし用途に合った金融商品が複数あった場合、この作文を複数書いてみましょう。
読み返してみて、一番しっくり来たのが「自分向けの金融商品」と言えます。

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まとめ

初心者かどうかに関係なく「自分向けの金融商品」を探す方法、いかがでしたか?

言うなればあなたと金融商品のお見合いのように、念入りにマッチングしてご自身のニーズに合ったものを選び取っていただければ幸いです。
自問自答してご自身のニーズを理解しないことには理想の相手は見つかりませんし、マッチングを軽視して適当に選んでしまっては相手と長く続かない可能性が高くなります。

あなたがその金融商品を選んだ理由は、その金融商品で投資を続ける理由にもなり得ます
投資を始めることと続けることは密接に関係しているのです。
だからこそ、”はじめの一歩”を正しく踏み出せるようにしましょう。

・投資信託のリスクと費用については、こちらをご確認ください。

・投資は収益期待がある一方で、値下がり・元本割れの可能性もあり、その損益はすべてお客さまに帰属します。したがって、お客さまの状況等によっては、資金使途に照らして必ずしも投資が適した選択肢となるわけではない点にご留意ください。

・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

三菱UFJ国際投信株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

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(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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