お金がない原因3要素

お金がない原因3要素

「お金がないなあ。」と漠然と不安に感じながらも、どうしたら不安を解消できるのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかしこの「お金がない」という言葉、そもそも突き詰めるとどういう意味なのでしょうか。

今回は、そんな「お金がない」という状態の本質と、「お金のなさ」からくる不安の原因を探って、対策を考えたいと思います。

3要素

まず、家計のお金の流れを確認します。多くの家計では、毎月給与を受け取り、そこから生活費などを支出し、残額が貯蓄となります。その貯蓄を何らかの形で運用することで、資産が増えていきます。これをシンプルな計算式にすると、次のようになります。

  • 収入ー支出=貯蓄
  • 貯蓄×(1+運用利回り)=資産

この式から、「お金がない」原因、つまり資産が少ない原因には、次の3つの要素があることがわかります。

  1. 収入が少ない
  2. 支出が多い
  3. 運用利回りが低い

自分はどの要素が弱いのかが明らかになるだけでも、漠然とした不安を抱いているよりも気が楽になるのではないでしょうか。

また、ご自身についてお金がないとは感じていなかった方でも、この3つのうち改善の余地がある要素があると思われた方もいらっしゃるでしょうか。

次に、これら3要素について、それぞれ改善策を考えたいと思います。

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収入を増やす

収入を増やすには、現在の勤務先で昇給・昇格を目指す、副業をする、転職をする、などの方法があります。

 

昇給・昇格のためには、勤務先の人事評価制度をよく知り、適切にアピールすることが重要です。

大前提として、給与は、仕事を通して社会に価値を提供し、会社の利益に貢献することで、その対価として受け取るものです。


しかし、どれだけ良い仕事をしていても、アピールが弱いために上司に認められず、埋もれている「もったいない」人がいるのも事実です。人事評価でどのような点が重視されているかを意識した上で行動し、実績を過不足なく上司に伝えると良いと考えます。

たとえば、正確さよりもスピードが求められるポジションであれば、スピード重視の仕事を行い、その業務速度を、1件あたりの平均処理時間などの数字で示してアピールすると評価が上がりやすいでしょう。加えて、役割相当の業務をこなした上で、自分より高いポジションに求められているポイントも把握して、先回りしてそれらを実践してアピールすると、昇格に近づく可能性が高まるでしょう。


次に、勤務先で副業が認められていれば、副業を始めることも検討の価値があります。副業は、単純に収入を増やせるだけでなく、戦略的に仕事を選ぶことで、今後のキャリア形成にも影響を与えます。現在、国は、労働者に次のようなメリットがあるとして、副業を推進しています*1。皆さんは、これらのうちどのメリットに魅力を感じますか。

  • 離職せずとも別の仕事に就くことが可能となり、スキルや経験を得ることで、労働者が主体的にキャリアを形成することができる。
  • 本業の所得を活かして、自分がやりたいことに挑戦でき、自己実現を追求することができる。
  • 所得が増加する。
  • 本業を続けつつ、よりリスクの小さい形で将来の起業・転職に向けた準備・試行ができる。


次に、転職が挙げられます。

現在の勤務先で評価されるポイントが、自分が仕事で大事にしたいポイントと異なっていると感じることはありますか。そんな方は、自分に合う業界・業種に転職すると評価が上がる可能性があります。

当然、未経験の職種などへ転職することのハードルは高いです。しかし、前述の、国が示す副業のメリットのとおり、自分に合う仕事を副業として経験してみると、ミスマッチが防げますし、副業での実績をアピール材料として転職を有利に進められる可能性もあります。


先日、経団連の会長が「終身雇用の維持が難しい」と発言した旨が報じられました。現在の勤務先以外でも通用するスキルを、本業・副業問わず意識的に身につけ、転職市場での自分の価値を上げる必要性が高まっていると考えます。


なお、収入アップに向けてどの方法を採るにしても、健康は重要な資本となります。睡眠を大きく削ってまで副業や勉強をして健康を害するようなことになっては本末転倒です。無理のないスキルアップをご検討ください。

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支出を減らす

資産が少ない家計の改善策2つ目は、支出を減らすことです。

どれだけ高収入な人でも、稼いだ額と同額を使っていたら資産は増えません。

また、資産の増加という意味において、毎月3万円の支出を減らすことは、月収3万円アップと同様の効果があります。どちらの方が実現可能性が高いかは家庭によります。

しかし、固定費の高い家庭であれば、支出削減の方が簡単かもしれません。家賃、保険料、通信費などに見直しの余地があれば、一度下げてしまえば、その後は苦痛なく、継続して支出を減らすことができます

固定費が十分に抑えられているのであれば、次に削減すべきは、趣味や娯楽、嗜好品といったものへの浪費です。ただし、浪費を一切なくしてしまうと生活に潤いがなくなってしまいます。「お金がない」状態を苦しみながら過ごすのは幸せとは言えませんが、同様に、楽しみの一切ない生活を送って資産を作り上げても、それは幸せとは言えないのではないでしょうか。やりたい趣味をあれもこれもと欲張っていたらきりがありませんが、1つをとったら1つを諦めるといった、「メリハリをつけた浪費」をすると良いと思います。

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運用利回りを上げる

資産の少ない家計の改善策3つ目は、運用利回りを上げることです。

仮に、同じ額の収入・支出状況の2つの家庭があったとして、この家計の資産総額も常に同額かといったら、そうではありません。積極的に資産運用をするかどうかが、この2つの家計の差を生み出します。

一般的に、預貯金より、投資信託などの金融商品の方が、期待できる利回りは高くなります。そのため、毎月の収入のうち何割か、または一定額を、こういった投資に回すといった習慣をつけると、資産が増えるスピードが上がる可能性が高まります。

ただし、期待リターンが高い投資は、リスクも高くなります。持っている資産全体を俯瞰して、リスクの低い商品と高い商品のバランスを考えて投資をする必要があります。


先日、国が事務局となっている会議の資料について報道され話題となりました。金融庁が作成した資料の中の「公的年金だけでは望む生活水準に届かないリスク」と題する項目で、「資産形成・運用といった「自助」の充実を行っていく必要がある」と触れられたためです*2。

「人生100年時代」のフレーズをよく耳にするようになりました。未来を占い、言い当てることは誰にもできないかもしれませんが、現状からおおよそを予測することは可能です。長い老後を楽しく生きていくためにも、自分に合った仕事を長く続け、無駄な支出は省き、資産運用などの自助努力を続けながら、強く豊かに生きていきたいですね。

*1  出所)厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン

*2  出所)金融審議会市場ワーキンググループ(第23回)事務局説明資料「「高齢社会における資産形成・管理」報告書(案)

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・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

三菱UFJ国際投信株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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