投資を始めたいけれど踏み出せない人に知っておいてほしい3つのこと

投資を始めたいけれど踏み出せない人に知っておいてほしい3つのこと

投資に興味はあるけれど、最初の一歩が踏み出せない。このような人は少なくないようです。それには、「投資は怖いもの」といったネガティブなイメージが関係しているのかもしれません。
実際、多くの人が投資を始める前には様々な不安を感じているようです。
その不安はどこから来るのでしょうか。
そこで、今回は投資未経験の人が投資に対して抱いている代表的な不安について紹介していくとともに、不安との向き合い方について紹介していきます。

踏み出せない3つの理由

投資に踏み出せない人が抱いている代表的な不安は、次のようなものだそうです。

1.分からない、知らないという不安
2.難しいという思い込みから来る不安
3.多くの資金が必要なのではないかという不安

まず、最初の「分からない、知らないという不安」は、ネガティブな情報による影響だと思われます。
投資に失敗して破産した。
信用取引というものを使ったせいで、借金を作ってしまった。
このような情報も、確かに事実です。しかし、このような事態は身の丈に応じた取引をすれば避けられるものです。
確かに、投資には値動きの変化などリスクがつきもの。投資の本質は、「リスクがないところにリターンは存在しない」という部分にあります。
そして、リスクとは適正に向き合えば、決して恐れる必要はありません。なぜなら、リスクの大きさはコントロールできるからです。この部分が、投資とギャンブルの大きな違いといえるでしょう。
つまり、投資にするのかギャンブルにするのかを分けるのは自分次第なのです。
だからこそ、まずはネガティブな情報を適切に分析して、「投資とは何か」ということを知る必要があります。「分からない、知らないという恐怖」は、学んだりしながら自然体で投資に向き合うことで克服していくことができるでしょう。

続いての不安が「難しいという思い込みから来る不安」
確かに、投資は難しいものです。だからといって、しっかりと理解できるまでは絶対に投資を始めない。そのように考えていると、最初の一歩はとても重いものとなってしまうでしょう。
投資は、経験することによって学べることが非常に多いものです。まさに「習うより慣れろ」です。
経験することによって、何が分からないのかという部分も明確になります。何が分からないのかが分かれば、答えを探すのはそれほど難しいものではありません。
奥深さはあります。しかし、ある程度基本的なことを書籍などで理解すれば、とにかく最初は少額から始めてみる。そのように考えて行動することで、「難しいという思い込み」は取り除くことができるはずです。

そして、最後の不安が「多くの資金が必要なのではないかという不安」です。この不安も解消することはそれほど難しいものではありません。
次章では、その解消方法について紹介していきます。

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こんなに多い投資の選択肢

投資といっても、その種類には様々なものがあります。
不動産投資、株式投資、投資信託など、実に多くの選択肢があるのです。

例えば不動産投資などの場合は、多額の資金が必要というイメージがあるかも知れません。しかし、不動産投資であっても、方法によっては少額から始めることができます。
その方法が、不動産投資信託。
不動産投資信託という言葉を聞くと、難しいと感じる人もいるかもしれませんが、仕組みはとてもシンプルです。
まず、多くの投資家から資金を集めます。
運用会社は、投資家から集めた資金を使い、ビルや商業施設などを購入します。
そして、購入した物件から得られる家賃収入や売買益などから必要経費を除いたものを投資家に分配する。
簡単に説明すると、このような仕組みとなります。
この方法であれば、少額からでも不動産投資が可能になるのです。

投資の選択肢を増やしていけば、投資には多額の資金が必要だという思い込みを払拭することができるはずです。
そこで、気になってくるのがどのような選択肢があるのかという部分。ここでは、少額から始めることができるものを紹介していきたいと思います。

少額から始められる投資。その一つがミニ株です。
投資の王様とも言われている株式投資。しかし、株式投資に必要な資金といっても実はバラバラです。なぜなら、株によっては数千円から購入できるものもあれば、数十万円必要になる株も存在するからです。

その理由は、「単元株」というものにあります。
単元株とは、対象となる株を購入する時に最低でもこれだけの単位からでなければ売買できないという単位のこと。
具体的に説明すると次のようになります。
Aという株があり、値段は1,000円だったとします。
株価が1,000円なので、1,000円から購入できると考える人もいるかもしれません。
しかし、単元株が100株となっているので、売買するためには最低でも100株からでなければ売買できません。
つまり、Aという株を購入するためには、1,000円×100株で100,000円が必要になるということになります。

※  過去においては、単元株は1株~2000株など銘柄によって異なりましたが、東京証券取引所などに上場する内国株式については、2018年10月1日に100株に統一されています。

中には、売買するのに100万円以上必要な株もあるので、投資したいと思っても資金面でできないこともあるでしょう。しかし、その株への投資を諦める必要はありません。
何故なら、ミニ株という制度を使えば、単元株未満での取引が可能になるからです。
この方法を使えば、先程のAという株は例えば1,000円から投資を始めることができます。少額からでも投資を始めてみたい。このような考えの人には選択肢の一つといえるかもしれません。
ミニ株は、多くの証券会社でも扱われていて、金額面でもとても始めやすい制度といえるでしょう。

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投資のプロの力を借りることができる

ミニ株同様、金額面で手軽に始められるのが、投資信託です。
投資家は、いくつかある投資信託の中から好きなものを選択します。
日経平均株価に連動することを目指したものや、主に債券に投資するものなど、多くの種類が存在しています。
投資信託の運用会社は、集まった資金を元にそれぞれの投資信託に応じた投資先を選択して投資していきます。
つまり、投資対象はプロが選択してくれるということ。投資初心者の方は、何に投資すればいいのか分からないという人も多いかと思います。投資信託であれば、投資先の大枠を自分で選ぶだけでよく、細かな投資銘柄などは運用のプロが選択してくれるのです。
投資信託は、少ない資金から始めることができるので、初心者にとっても始めやすい投資といえるでしょう。

また、それ以外にもメリットがあります。先程紹介したように、運用会社は集まった資金を元に、多くの投資先へ投資します。
つまり、バランスを考えた投資が可能ということ。これは、一つの株式に投資するのと比べても銘柄の分散にもつながるので、投資家にとっては非常に大きなメリットになります。
仮に、何かの問題を起こしてしまった企業が含まれたとしても、それはポートフォリオ、つまり何十~何百の投資先の一部に過ぎず、その出来事が突発的で予測不可能なものだったとしても、資産全体への影響をある程度抑えることができます。
もし同様の銘柄分散を個人の資金で行うとすると、様々な株を購入しなければいけませんので、多くの資金が必要になります。
その点、投資信託を活用すれば、少ない資金で銘柄の分散が可能になるのです。
しかし、銘柄の分散ができるといっても、例えば株式に投資する際のリスクをゼロにすることはできません。だからこそ、自分が許容できるリスクの範囲で投資を行うことが大切になるのです。
これが、リスクをコントロールするという考え方です。

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まとめ

投資に興味はあるけれど、最初の一歩が踏み出せない。その原因はいくつか考えられます。しかし、悩んでいるだけでは何も始まりません。
まず、難しいという思い込みを捨てて、投資について知ることから始めましょう。
そして、少額からでもいいので、実際に始めてみる。このように考えれば、投資へのハードルはそれほど高くないと感じられるはずです。
投資家デビューは、思っているほど難しいものではありません。
是非一歩、できる範囲から取り組んでみてはいかがでしょうか。

出所)日本取引所グループ「売買単位の統一

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

・投資信託のリスクと費用については、こちらをご確認ください。

・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

三菱UFJ国際投信株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

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