貯蓄は大切だとわかっているものの、なぜか実際始めようとすると上手くいかない、という経験がある方は多いのではないでしょうか。
あるいは、お金がある程度貯まるとついつい無駄遣いしてしまう人もいるかもしれません。
そこで今回は、賢く貯蓄をするために必要なマインドと、ちょっとしたコツについてご紹介します。
家計簿を付ける必要もないので、細かい計算が苦手な方も安心して読み進めて下さい。
貯める理由を明確にする
さっそくですが、人はなぜ貯蓄をしたいと思うのでしょうか。
貯蓄が苦手な人に共通する特徴として、お金を貯める理由が曖昧だったり、最終的にいくら貯蓄したいのか決まっていないケースが多く見受けられます。
そういう人は、なんとなく貯めておかないと不安だから、将来なにが起こるかわからないから、などのように、目に見えない不安を貯蓄によって打ち消そうとしているのかも知れません。
そうなると、貯蓄に対して希望や楽しみを持つことができず、なかなかうまくいきません。
そこでお金を貯める時には、目的を決め、最終的にいくら貯めたいのかを明確にすることが大切です。
「半年後に15万円する一眼レフがほしい」「3年後に300万円の車をローンで購入できるようにしたい」などというように、期間と金額を具体的に決めてみて下さい。
具体的に目標を定めることで貯蓄に対するモチベーションを維持することができるだけでなく、計画も立てやすくなります。
そして「いつまでに」「いくら」貯めるのかが決まったら、月単位で区切ってスケジュールに落とし込んでいきましょう。
具体的なスケジュールを立てることで、月に最低でもいくら貯蓄する必要があるのかを把握することができ、貯蓄に対する意識がより高まります。
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お金を「生活口座」と「貯蓄口座」に分けて管理しよう
家計簿が長続きしない一番の理由として、家計簿を「つけること」が目的となってしまい、本来の目的を見失ってしまいやすいことが挙げられます。
お金を貯める上で家計簿は、絶対に必要なツールではありません。
そこで、面倒な家計簿をつけずとも、お金を貯めることができる方法をご紹介します。さっそく一緒に見ていきましょう。
銀行の口座を2つに分けて、ひとつを「生活口座」に、もうひとつを「貯蓄口座」に設定します。
「生活口座」はお給料が振り込まれ、衣食住にかかる支出が引き落とされる、いわば生活する上で必要なお金を出し入れするための口座です。
「貯蓄口座」はその言葉通り、お金を貯めることを目的とした口座で、こちらには基本的に手を付けてはいけません。
この2つの口座が用意できたところで、毎月お給料をもらったタイミングで決まった金額を「生活口座」から「貯蓄口座」に移すようにします。
またこのとき、できるだけ自分自身の手で「生活口座」から「貯蓄口座」にお金を移すようにして下さい。
自動化せず、自分自身の手で資金移動をすることで達成感が得られるだけでなく、その場で貯蓄額を確認することもできるのでモチベーションの維持にも繋がります。
もしどうしても毎月操作をするのが面倒くさいといった場合には、銀行の「自動振替サービス」や「自動入金サービス」となどを利用しても良いでしょう。
これらを利用することで、毎月指定した日に一定額を自動的に「生活口座」から「貯蓄口座」へと振り替えてくれる仕組みができあがります。
銀行によっては、一定回数まで振替手数料がかからないところもありますので、無駄な手数料がかからないように上手に活用することもポイントです。
また、貯蓄口座は「基本的に」手を付けてはいけないとお伝えしましたが、万が一のとき、つまり病気や怪我で入院したときなどは取り崩しても構いません。
そのため「貯蓄口座」は、目的のために貯めながらも、もしもの時に備えて貯めておくための口座ともいえますね。
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自分が1日に使ったお金を振り返る時間を設ける
「生活口座」と「貯蓄口座」が用意できたら、1日に数分でいいのでその日の支出を振り返る時間を設けるようにしましょう。
そのためにも、コンビニやスーパーなどでもらったレシートは捨てずに取っておくと良いでしょう。
また、このとき「キャッシュ(現金)で支払った」のか、「カードで支払った」のかも分けて考えることが大切です。
クレジットカードで支払った場合、実際にお金が動くのは来月になることから、その分も考えて翌月以降やりくりすることを忘れないようにしましょう。
コンビニで買い物をする機会が多かったり、ついついネットショッピングを多用していると、便利さに甘え支出がかさみます。
ちりも積もれば山となるという言葉のとおり、いちどの買い物は数百円でも月単位に直すと驚くほどの支出になることもあるのです。
そのため、自分自身が何にお金を使っていて、削ることができるお金はどこなのかを把握する上でも、この一日の振り返りはとても大切な作業といえます。
なお、ここでなんでもかんでも削ろうとすると息が詰まってしまいますので、譲れないものは譲れないものとして開き直りましょう。
たとえば、友人との飲み会を始めとした交際費は節約したくない!という軸を譲らない代わりに、携帯を格安携帯にして通信料を抑えるなどと代替案を設けるのもいいですね。
大事なことは、支出に優先順位をつけて、優先順位の低いもの、我慢できるものについては思い切って支出を削ってみようという考え方です。
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無駄遣いしているお金を「投資」や「貯蓄」に回すよう心がける
無駄遣いしているお金を「投資」や「貯蓄」に回すことも、とても大事です。
「投資」というのは何も、株や投資信託に対する金銭的投資を指すだけではありません。自己投資も、大事な投資です。
そのため、無駄に使っていたお金を英会話教室や資格取得費用に充てるなど、あなた自身を磨くために使うのもいいでしょう。
お金とはつかって無くなるものではなく、有形・無形の資産として積み上がっていくものでもあることを、ぜひ実感してみましょう。
なお、無駄遣いを削る時には「変動費」に目が行きがちですが、変動費を削るよりも「固定費」を見直したほうが長期的に節約できる金額は大きくなります。
変動費は食費や交際費など私達の生活に密着した支出項目が多いことから、削りすぎるとかえってストレスが溜まり、効率的に貯蓄を行うことができません。
一方、固定費は保険料やガス代、電気代と無理せず継続して節約できる項目がほとんどです。
簡単に見直せる固定費として、スマホをはじめとした通信費や、電気代などが挙げられます。
ぜひこの機会に見直しを図ってみてはいかがでしょう。きっとあなたが思っている以上に固定費を抑えることができますよ。
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まとめ
今回は賢く貯蓄をするために必要なマインドと実際の手順について、お伝えしました。
大切なことはなぜ貯蓄をするのかを明確にした上で、日頃の支出の中から節約できそうな項目を探すこと。
とはいえ、いきなり背伸びをして無理な計画を立ててもうまく行きません。
自分の貯蓄に対する意識を変えていきつつ、無理のない範囲で徐々にお金を貯めていくようにしましょう。
きっと気づいたときには貯蓄する体質へと変わることができているはずです。
(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)
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