貯蓄の基本と投資信託の始め方について

貯蓄の基本と投資信託の始め方について

貯蓄のキホンを知ろう

貯蓄がきちんとでき、お金の管理が得意な人は案外少ないものです。貯蓄が苦手で、給料日前になると預金も財布の中身もいつも空っぽという人も少なくないのではないでしょうか。計画的に貯蓄をして資産を形成するためには、やはりコツを理解しておくことが大切です。
そこで今回は、どうすれば計画的に貯蓄をすることができるのか。そして、投資や資産形成に向けた一歩を進められるか。その基本をお話したいと思います。

お金が貯まる仕組みをつくる

給料日前になるとお金に苦労する人の多くは、ATMですぐにお金を引き出す癖がついていることが多いようです。お金を引き出す回数が増えれば、当たり前ですが預金の残高は減ります。にも関わらず、その本人は「どうしてこんなにお金がないんだ・・・。」と考えてしまいます。では、貯蓄する金額が先に口座から引き落とされていたらどうでしょうか。

貯蓄の仕組みづくりには、『自動つみたて定期預金』がオススメです。
自動つみたて定期預金は、意志がすごく弱い方でも大丈夫です。口座から引き落としされる日にちを設定しておくだけで、あらかじめ決めた一定額が毎月自動的に貯蓄用の定期預金口座へ回されるからです。給料日にATMでお金を引き出してから他行の口座に預けて・・・といった作業が面倒な方にオススメです。
また、定期預金では一定期間の引き出しや解約ができない場合や、解約できたとしても時間や費用などの手間がかかるというのも、貯蓄という観点からオススメできるポイントです。

お金を貯めるときは目的を意識する

貯蓄をする際に大切なことは『なんのためにお金を貯めるのか』を明確にしておくこと、つまり「目的を決めること」が大切です。貯蓄を始めるにあたり、目的を決めない人は少なくありません。しかし欲しいものがあったり、老後に安心して生活するなどの目標を定めれば、モチベーションは大きく変わってきます。
また貯蓄の目的が決まっていれば、「いまを楽しむために必要なお金」と、「今後の人生で必要になるお金」を分けて考えることができます。夫婦で貯蓄に対する意識の違いがある場合には、どのように貯蓄をするのか必ず確認するようにしましょう。「子どものためなら…」「マイホームを購入するためなら…」と共通の目標に向けて、頑張れるはずです。

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貯蓄のキホンを知ったうえで投資信託のことも知っていてほしい

低金利の時代が長く続いているので、通常の預貯金では利子の水準にはほとんど期待できません。ですが、投資だったらどうでしょうか。投資を始めるための一つの手段として、ここでは投資信託についてご紹介します。投資信託と聞くと何やら難しい印象がありますが、誤解を恐れずに言うと、お正月に購入する福袋のようなセットメニューとなっています。1つの袋にさまざまな会社の株式や債券などが少しずつ組み合わせて入れられています。あらかじめ袋ごとに定められた、日本の株式とかアメリカの債券といったテーマに沿って、袋の中身は投資のプロによって運用方針を決めて運用されています。投資自体には興味があるけど、どんな銘柄を買えばいいか分からないという人にはオススメします。

ではなぜ、貯蓄ができている人に投資信託がオススメできるのでしょうか。
それは、投資信託が貯蓄の仕組みづくりでお話しした「つみたて」にもとても馴染みやすく、後述の通り「分散投資」を実践しやすいからです。またつみたては期間が長ければ長いほど、大きなマイナスを(プラスも)避けやすくなるのですが、そういった"時間"を味方にした投資を実践しやすいことももう一つの理由です。

卵は複数のカゴに入れるということ

投資の鉄則は『一つのカゴに全ての卵を入れないこと』と言われます。
一つのカゴに自分の持っている卵を全て入れていたとして、そのカゴが何かの拍子で落ちてしまったとしたらどうでしょうか。カゴに入っていた卵は全て割れてしまい、売ることも食べることもできません。
もしカゴをいくつか用意して、卵をいくつかのカゴに分けて保管しておけば、ある一つのカゴが何かの拍子で落ちてしまったとしても、ほかのカゴに分けて入れていた卵は無事だったはずです。
ここでの「カゴ」というのは、株式や債券などの一つ一つの資産あるいは企業などのことを指し、また「卵」というのは、皆さんの大切なお金のことを指します。つまり、一つの投資対象(株式だけにとか、一つの企業だけにとか)にお金を集中させるのは避けましょう、ということです。

投資の世界でも資産や投資先企業を分けておくことが有効です。
資産を分ける方法として、1つのカゴに全ての卵を入れてしまうのではなく、いくつかのカゴに分けておく方法(資産分散)や、一度に大量の卵を購入せずに一定の期間ごとに分けて購入する方法(時間分散)があります。これらを同時に実現できる方法が『つみたて投資』です。
投資信託を用いたつみたて投資では、さまざまな会社の株式や債券を少しずつ購入することによる資産分散効果と、例えば毎月1,000円ずつ投資信託を積み立てていくことによる時間分散効果を得ることができます。

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投資って怖いと思うなら、まずは値動きの小さい商品から始めてみればいい

投資は怖いと思っている人も多いですよね。投資していると、日々値段が上がったり下がったりするので、必ず儲かるなんてことは言い切れません(必ず儲かると言っているのがあれば、詐欺かもしれません…)。
では、「投資をするとお金が減ってしまう、なくなるかもしれないから怖い」と思う人は、大きなリターンを上げることを目指さず、まずは損失もある程度抑えられるような値動きの小さい商品を選ぶとよいでしょう。
前述の通り、投資信託は一種のセットメニューですので、何に投資をしているセットなのかということが重要です。大きく二つに分けると、

  • 相対的に大きなリターンを目指す一方、一時的には下落も大きくなりうる「株式」へ投資する商品
  • 上がる時も下がる時も、価格の変動が相対的に小さい「債券」へ投資する商品

がありますので、何に投資をする商品かを見た上で、商品ごとの過去の値動きなどを参考にしてみてもよいでしょう。

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貯蓄がきちんとできている人にこそ、投資を始めてほしい

今回は『貯蓄のコツ』と投資を始めるための一つの手段としての『投資信託』についてお伝えしました。
もう充分な金額を貯めていて、いまさら貯蓄のコツなんて知らなくてもと感じている人がいたかもしれません。 しかし貯蓄ができる人は、やはりお金に対する感度が高い人でもあります。そしてそのような人は、一歩進んで投資にも取り組めるはずです。
日本では、貯蓄や投資・運用などについての教育は十分とは言えないため、お金がお金を生み出すなどと聞くと、どこかうさん臭い印象を受ける人が多いのも実状です。だからこそ、早いうちから少額でもいいので投資を始めて、実際に経験し、そこから学んでみる姿勢がとても大切です。
投資信託を取り扱っている金融機関の中には100円からつみたて投資を始めることができるところもあります。投資を始めると、景気や経済のことがきっと気になり始めるはずです。
まずは、小さな金額からでもいいので投資に取り組んでみてはいかがでしょうか。

・投資信託のリスクと費用については、こちらをご確認ください。

・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

三菱UFJ国際投信株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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