移住したい国 No.1のマレーシアでセカンドライフ

移住したい国 No.1のマレーシアでセカンドライフ

多くの人にとって、老後の趣味を楽しみながらゆとりある老後生活を送るためには、計画的なライフプランを描く必要があります。本稿では、充実したセカンドライフプランを見据えたうえで、高い人気を誇る常夏の国マレーシアを取り上げ、マレーシアという国やロングステイに必要となる経済的条件などを解説します。

13年連続でロングステイ希望先に

一般財団法人ロングステイ財団が2019年4月2日に公表した最新の「ロングステイ希望国・地域2018」によると、東南アジアの優等生と評される常夏の国マレーシアが、実に13年連続移住したい国の第1位に輝いています*1。

後ほど説明する長期滞在ビザ「マレーシア・マイ・セカンドホームプログラム(MM2H)」制度の充実や、1年を通して温暖な気候であること、治安や医療水準などが評価されているようです。

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マレーシアでの生活とは?

マレーシアは日本の国土の9割ほどの広さに、マレー系、中国系、インド系といった人たちが3,200万人ほどの多民族国家を形成しています。赤道に近く南国特有の熱帯雨林や、透き通るような海、神秘的な山々など自然豊かな国でもあります*2。イスラム教を国教としていることから、街中を歩く女性の中にも、頭を覆う「トゥドゥン」と呼ばれる布を被るイスラム教徒(ムスリム)の女性を見かけ、異国情緒溢れる光景を目にすることができるでしょう。

2019年4月現在、日本からのアクセスは、羽田、成田、関西、福岡、新千歳空港から直行便が運航しており、7時間半ほどかかります。また日本との時差が約1時間であり、昼夜が逆転する欧米諸国と比べ大きく生活リズムを変えなくてもよいことが、ロングステイ先として人気のポイントになっているのかもしれません*3。

マレーシアは1年を通じて温暖な気候であることに加え、花粉の心配もありません。そしてマレーシアは親日国としても知られており、宗教による制限はありますが、日本食や日本のアニメ・漫画などはマレーシアでも高い人気を誇っています。マレーシアのマハティール首相が提唱した「ルックイースト政策」により、特に日本人の倫理観や勤勉性、価値観などを学ぶべく多くのマレーシア人留学生が日本で勉学に励んできたことも影響しているのかもしれません。なお2018年6月末時点で、在日マレーシア人数は16,768人*4となっている一方で、マレーシアにおける在留邦人数は2017年10月現在24,411人*5です。

マレーシアの経済に目を移すと、LNGやパーム油など豊かな資源を保有し、2017年までの5年間超にわたり5%前後の安定した経済成長を遂げています。また、一人当たり名目GDPで見ても、2017年には11,340ドルとなっており、マレーシアが東南アジアの優等生と言われる所以として、安定した経済成長が挙げられるのかもしれません*6。

そして、実際に生活する場合を想定した上で、大切なポイントになるのが物価だと思われます。
マレーシアの物価は、日本よりも安いので、例えばマレーシアの屋台や食堂の定番メニューである「ナシゴレン(焼き飯料理)」は、170円(1リンギット=約27円換算)ほどから食べられます*7。温暖な気候と安い物価のマレーシアで、老後の趣味を楽しむセカンドライフプランをイメージできるのではないかと思います。

マレーシアの地で活動的に老後生活を送るセカンドライフプランを描く場合、趣味であるゴルフを数ある名門コースで満喫したり、海外旅行が好きな人はマレーシアのLCCであるエアアジアを利用してシンガポールでショッピングしたり、インドネシア・バリでスパなどを楽しむのもいいでしょう。

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最長10年間滞在が可能となるMM2Hビザとは?*8

マレーシアに連続して90日以上のロングステイをする際に必要となってくるものが、「マレーシア・マイ・セカンドホーム(MM2H)」ビザの取得です。MM2Hビザを取得することで、マレーシアに最長10年間滞在が可能となります。

MM2Hビザの申請条件として、年齢による制限はありません。10年後以降もマレーシアの移民局より認可されればビザを更新することも可能です。一方で、マレーシアへの永住は認められていません

そしてMM2Hビザを取得する際には、申請時に経済的証明をする必要があります。50歳前後で要件が異なってきており、下記の通りです(※)。

(※)マレーシア政府観光局サイトを基に三菱UFJ国際投信作成、1リンギット=27円換算

MM2Hビザの申請は、個人で全ての書類を準備してMM2Hセンターへ提出するか、マレーシアに拠点がある代行業者を通じた申請となります。なお代行業者に申請依頼をする場合は、マレーシア政府から認可を受けていることを確認したほうがよいでしょう。また申請の際に最新の情報を確認するには、MM2Hの申請窓口である「マレーシア・マイ・セカンドホーム・プログラム」の公式ポータル(英語、*9)が便利です。またマレーシア政府観光局のサイトでは日本語でも記載されていますので、併せて参考にして下さい。

なおMM2Hビザの仮承認後に、マレーシアの金融機関に定期預金を預け入れる必要があります。ご参考までに、マレーシアの大手金融機関であるメイバンクの1年もの定期預金の金利は、2019年4月現在で3%余りの水準になっています[10]。

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将来を見据えた資産形成を

本稿では将来のセカンドライフを送る先として、確固たる人気を誇るマレーシアを紹介してきました。一方でマレーシアにロングステイするためにはMM2Hビザを取得する必要があり、経済的な要件も求められてきます。そのため、趣味を楽しむ豊かな老後生活を送るためには、目標を見据えた計画的な資産形成を行っていくことが大切となるでしょう。その際には税制優遇制度であるiDeCoやNISAの活用し効率的に資産形成を図ってみてはいかがでしょうか。

*1 出所)一般財団法人ロングステイ財団

*2、*4、*5、*6 出所)外務省

*3 出所)JTB

*7 出所)マレーシア政府観光局

*8 出所)マレーシア政府観光局

*9 出所)Malaysia My Second Home Program

*10 出所)メイバンク

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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