人生100年時代を生き抜くために"必要な投資"とは

人生100年時代を生き抜くために"必要な投資"とは

人生100年時代と言われるほどに、日本人の平均寿命が伸び続けています。

厚生労働省が2019年7月に発表した「簡易生命表」によれば、2018年の日本人の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が、81.25歳と、過去最高になりました*1
3大疾病の死亡率が改善したことが背景にありますが、一方でこの事実に喜んでばかりもいられません。

日本では特に、働き手の減少に伴う年金制度の改正、預貯金の低い利率、終身雇用制度の見直しなど、社会の変革期にあると言っても良い時代です。
老後を考え、必要な備えを早めに準備したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

では、このような時代にあって、現役世代に生きる人たちはどのように老後に備えればよいのでしょうか
いくつかの書籍をご紹介しながら、新しい時代の働き方と投資についてご紹介します

「ひとは誰もが最後は1人の投資家になる」

投資や経済についての著書も多い、作家の橘玲さんは、書籍「働き方2.0 VS 4.0 不条理な会社人生から自由になれる」で、「お金を得る」方法には二種類しかないと指摘しています。それはとてもシンプルで、

”私たちが市場で富を獲得する方法は、原理的に①金融資本を金融市場(不動産市場を含む)に投資するか、②人的資本を労働市場に投資するかの2つしかありません。” *2

というものです。
要するに自分の体を使って働き続けるか、または働いて得たお金を投資するか、どちらかしかないというわけです。

これは老後になっても同じです。
橘さんは「ひとは誰もが最後は1人の投資家になる」と指摘しています。

日本では「投資」というと、何かとんでもないギャンブルをしているように誤解される人がいるかもしれません。しかし、橘さんは、実は年金も、結局のところは、国家に運用を任せた広義の「投資」であると捉えています。「投資はしていない」と思いこんでいる人も、実は「年金」という名前で国家に運用をアウトソースしているに過ぎないと言うのです、と。
また多くの人が、その年金に全てを賭けているという事実についても指摘しています。

つまり、誰もが投資をするしかない。そして、投資家にならない限り、人間は労働から引退することができないということです。 最後はほとんどの人が労働能力を失う可能性があるため、最終的には全員が投資家になるわけです

では、年金を払ってこなかった人、そもそも、投資をしてこなかった人、投資に失敗してしまった人はどうすればいいのでしょうか。

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「好きなこと」を仕事にするしかなくなる時代がくる

答えは簡単で、②人的資本を労働市場に投資する、を選択することになります。早い話が60歳の定年までに仕事を終えるのではなく、その後も働き続けることです。

橘さんも、今多くの識者が指摘するように「好きなことで生きていく時代になった」と結論づけます。

”「人生100年時代」に最も重要なのは、好きなこと、得意なことを仕事にすることです。嫌いな勉強を1世紀も続けることなど誰にもできませんが、好きなことや得意なことならいくらでもできるからです。" *2

続けて、医師の日野原重明さんの例を挙げています。おそらく、日野原さんは、医師の仕事が好きだったから、続けることができたのであろう、と。

「60歳以降も働き続けるのは辛い」と思うのは、嫌な仕事をしていれば当然です。嫌な仕事の対価としての労働なら、長期間働くことは辛くなるはずだと橘さんは指摘します。

“人生100年時代には、原理的に、好きなこと、得意なことをマネタイズして生きていくほかありません。” *2

おそらく、好きなことをして生きていく時代になると、教育も変わらざるを得ないでしょう。

しかし、それができない人もいます。
そういう人はどうすれば良いのでしょうか。

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何の技術もない人が50代、60代から仕事できる時代

今までは、50代になってから職を得るのは難しい時代でした。しかし本書には「50歳から働き始めて5000万円」という項目があり、50歳ではじめて働き出した主婦の人の例が出てきます。

彼女は専業主婦として子育てを終えてから働き始めます。最初は非正規社員として英語の答案採点をしていたのですが、55歳で非正規から正規職員に誘われるほどの働きをしたのだそうです。しかし、正社員になることを断り、「今も契約社員の最高ランクの時給で働いています。」と紹介しています。

これが可能になったのは、日本では当面、少子化により、人手不足が深刻化するからでしょう。今までのように高齢者を切り捨てるわけには行かなくなったのです。これは、高齢になってからも働き続けたい人にとってはありがたい話かもしれません。

フルタイムで働かなくても、定年後、週に何日か働くとか、気が向いたときだけ働く、と言うスタイルをとる人も増えていくでしょう。また、特殊な能力がなくてもできる仕事だってあります。
例えばマレーシアには、実際に、定年後にグラブ(配車サービス)のドライバーとして働く人や宿泊施設の従業員として働く人たちがいます。50を過ぎて、外国人を案内するガイドの勉強を始めた人もいます。

ただし、この生き方をするためには、何歳になっても新しいことを学べるだけの謙虚さと柔軟性が必要になるでしょう。

本書では、これは定年のないアメリカやイギリスなど欧米諸国では当たり前の動きになっているとしています。さらに、家庭のある世帯であれば、世帯の働き手を増やす(共働きをする)ことで、さらに不安が減っていくとも指摘しています。要するに、共働きをして、資産を増やし、老後に備えやすくなると言うわけです。

このように人的資本を活用しながら、「生涯現役」を目指しつつ、最後は「投資で生きる」ようにシフトしていく。それが、今後、日本で老後を生き抜く知恵になっていくのかもしれません。

*1  出所)厚生労働省「平成30年簡易生命表の概況

*2  出所)「働き方2.0 VS 4.0 不条理な会社人生から自由になれる」(橘玲 著)

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