「貯蓄」に株式や投資信託、保険も含むって本当?

「貯蓄」に株式や投資信託、保険も含むって本当?

貯蓄とはそもそも何?

みなさんは「貯蓄」というと何をイメージされるでしょうか。おそらく多くの方は「貯蓄=預貯金」だとお考えではないでしょうか。

しかし、実際は「貯蓄」とは預貯金だけではありません。
それ以外に、株式や投資信託といった有価証券、また積立型生命保険や満期時に満期返戻金が支払われる積立型の損害保険なども含まれます。
つまり一般的に貯蓄型保険、貯蓄性保険とも呼ばれる積立型保険も貯蓄の一部ということになります。

「貯蓄から投資へ」というフレーズは耳にしたことがあるという方もいらっしゃるかもしれません。ただ、「貯蓄」の意味を整理すると、「貯蓄」にはすでに投資の意味合いも含まれていたともいえます。

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みんなどれくらい貯蓄しているの?

貯蓄の対象が確認できたところで、みんなはどれくらいの貯蓄をしているのかは気になるところではないでしょうか。お金の話は仲の良い友人や知人でも聞きにくいものです。

そこで、ここでは総務省の2018年1~3月の「家計調査」における二人以上の世帯のデータをもとに、みんなの貯蓄額をみていくことにしましょう。

みんな一体いくらぐらいの貯蓄をしているのでしょうか。
大体でよいので、予想をしてみてください。

さて、正解はどうでしょうか。

貯蓄額の平均は1,798万円です!

みんなの平均貯蓄額が約1,800万円といわれると、「えっ、みんなそんなに持っているの?」「自分はそんなに貯蓄できていない」と感じた方も多いのではないでしょうか。

学生時代、試験前に「全然勉強していないよ、どうしよう」と不安げであった友人がいざ蓋をあけてみると試験では高得点をたたき出し、実は自分の知らないところで猛勉強していた事実を後になって知ったという感覚に近いものが残ります。

このデータは総務省による調査結果であり、かつ定期的に公開されているデータでもあります。ここは一旦「事実だ」と受け止めていただき、話を先に進めましょう。

平均の貯蓄額が1,800万円もあるといっても、必ずしも慌てることはありません。総務省のデータを世代別にみていくと、貯蓄水準は大きく異なっていることがみてとれます。

貯蓄額を世代別にみていくと、20代が約400万円。年齢が増すにしたがって貯蓄水準は増加していきます。子育て真っ盛りの世代である30歳代で580万円、40歳代で1,073万円となっています。

※二人以上の世帯

出所)総務省「家計調査」(貯蓄・負債編)2018年1~3月を基に三菱UFJ国際投信作成

70歳以上となると60歳代の平均貯蓄額を若干下回りますが、とはいえ2,000万円を超える水準です。

60歳代、70歳代で貯蓄額が2,000万円近くあるといっても、現役世代とは異なり、多くの人にとっては収入が限定的になることが考えられるため、いわゆる老後に向けた貯蓄といえるでしょう。

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現役世代が貯蓄を増やすにはどうすればよいか

ここまでは世代別の貯蓄額をみてきましたが、ここからは特に30歳代の貯蓄の中身をさらに詳しくみてみましょう。

先ほど30歳代が世帯主の場合、貯蓄は平均580万円としましたが、その内訳は以下の通りです。

※二人以上の世帯

出所)総務省「家計調査」(貯蓄・負債編)2018年1~3月を基に三菱UFJ国際投信作成

こうしてみると、30歳代の貯蓄のうち預貯金が7割を占め、生命保険などを含めれば9割を占めています。
日本人は預貯金を好むとよく聞きますが、その傾向が顕著に表れています。

子育て世代は教育費もさることながら、ときには住宅ローンの支払いもしながら、退職後に必要な資産を形成する必要があります。

生活に必要な資金は預貯金として手元に置いておく必要はあります。
しかし、現在の金利水準を考えると、預貯金を持っているだけで資産を積み上げることができるというイメージはなかなか持てないという人も多いのではないでしょうか。

有価証券などの金融商品も組み込んでいくことで、資産を増やす可能性を高めることができます。

たとえば、もし毎年5%で資産運用ができれば、10年後に資産は約1.6倍、20年後には約2.7倍に増やすことができる計算になります。

※税金・手数料等は考慮していないシミュレーションになります。

ただし、毎年上手に運用することができたとしても、投資金額が多くなければその成果も小さなものとなってしまいます。

先にみた30歳代の有価証券の保有額は36万円でしたが、もし毎年5%で10年運用することができれば約59万円、20年で約96万円となる計算です。
増えることは良いことですが、将来の備えとしては十分といえる金額ではないことは多くの人が感じるでしょう。

預貯金で資産を増やすことが難しい現状を考えれば、貯蓄のうち有価証券のような資産価格が変動する資産にそれなりの比率の資金を割り当て、上手に運用していくことが必要といえるでしょう。

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

ライター

「貯蓄」に株式や投資信託、保険も含むって本当?
mattoco Life編集部
幅広いジャンルのライターを抱える敏腕編集部。
議論しはじめたら止まらないため、日夜編集に追われていることもしばしば。

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