スマホ・PC・・・わが子には何歳から持たせる?

スマホ・PC・・・わが子には何歳から持たせる?

スマホ・PCは子どもにとっていけないもの!というイメージがママの中でもまだ根強いかもしれません。 ただ、子どもの生活や教育にスマホやPCはもはや欠かせない存在となりました。 わが子には何歳からスマホやPCを持たせればいいのか、持たせるならどんなことに気をつければ良いのかなど、子どものスマホ・PCについてママの疑問にお答えします。

子どもの「みんなもってるもん!」は本当?

いろんなママの意見を聞いてみると、子どもにはスマホをもたせるのは早いと思っている方も多いですよね。でも子どもから「みんなスマホもってるもん!」と言われると、「スマホもたせてないのはうちだけ?」と不安になる方もいるでしょう。
内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、スマホをもつ子どもが年々増えているそうです。小学生・中学生では、どのくらいの子どもがスマホをもっているのでしょうか。

<青少年のスマートフォン・携帯電話の所有・利用状況(平成26年度~平成29年度)> 小学生
<青少年のスマートフォン・携帯電話の所有・利用状況(平成26年度~平成29年度)> 中学生

小学生のスマホ所持はおよそ3割

まず小学生の中でスマホをもっている割合は、全体の29.9%だそうです。 確かにスマホをもっている小学生は増えていますが、まだ少数派なことがわかります。 さすがに「小学生にスマホを持たせるのは早い」と思う保護者もまだ多いようですね。

じゃあ小学生に連絡手段はないのかというと、そうではありません。 ケータイを持っている小学生まで加えるとその比率は全体の5割を超えます。塾や遊びなどで外出する必要のある小学生に、連絡手段がないと困る場合があるため、持たせているのでしょう。

中学生のおよそ半分がスマホ所持!

中学生でスマホをもっている子どもは、全体の58.1%と一気に増えます。一方で、ケータイをもっている中学生は、10.9%まで減少します。中学生の間ではスマホ派が増加するので、中学生の子どもが「ケータイじゃ恥ずかしい!」と思うのも仕方ないことかもしれません。

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2020年「小学校プログラミング教育必修化」!

今の時代、学校や塾では、PCで動画視聴や会話アプリを使って授業することが増えています。 さらに、文部科学省は2020年から小学生のプログラミング教育の必修化を発表しています。

このような背景の中、PCは子どもにとって、もはや遊び道具ではありません。勉強のツールとして使われるのです。スマホやPCを子どもから遠ざけて、ネット環境にふれるのを禁止するのはむずかしくなりました。これからの時代は、ネット環境を正しく使いこなせる子どもを育てるのが大切です。

そこで、子どもがスマホやPCを使いすぎたり、生活リズムをくずしたりしないようにしなければいけません。たとえば、岡山県は「21時以降は電源を切る」「食事中や勉強中にメールをしない」「友達とは直接おしゃべりすることを大切にする」などの家庭ルールを決めることをすすめています。

ルールを決めれば、子どもにとってもスマホ・PCの使い方やマナー、時間管理を学ぶいい機会になります。しかし、ルールを決めるときに、「ママはわかってない!」など、子どもと衝突することも。一方的にルールを押し付けるのではなく、友だちとの関係など子どもの意見にも耳をかすようにしましょう。

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PCは小学生から・スマホは中学生から

今の日本は、小学生がプログラミングをし、中学生の半分はスマホを持つ時代です。ママ世代が子どもだったころから、状況がかなり変化していて戸惑うことも多いですよね...しかし、ママたちの固定観念にしばられずに、変化していく子どもたちの時代背景を理解することが大切です。

例えば、小学生にスマホを与えるのが早いと感じるなら、せめて授業でも取り入れ始められているPC を、専用または共用で与えることはできます。また、中学生や高校生の子どもが「スマホを欲しい!」と言いはじめたら、かたくなに禁止せず、一緒にネットリテラシーを養いながら使うといいでしょう。

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どうする?家庭の通信費

<通信の消費額の推移> 二人以上世帯の世帯当たり月平均

出所)総務省「情報通信白書平成29年版」を基に三菱UFJ国際投信作成

総務省によると、家庭で使われる携帯・スマホの通話・パケット通信料は、2005年からだんだん増えています。2人以上世帯の場合、2016年では通信費の合計平均が1ヵ月におよそ13,120円にも達しているようです。

子どもには他にも塾のお金や洋服代など、たくさんの出費がかさんでそれだけでも大変です。スマホを使う家族の数が増えれば、それだけ通信費も大きくなるので、ママには無視できない金額ですよね。

子どもの金銭感覚を養って、使いすぎを防ぐためにも、子どもと一緒に対策することが大切です。子どもと毎月一緒に利用料金明細を見たり、Wi-Fi環境を有効に使うよう教えたりするといいでしょう。 また子どもに専用のスマホをもたせる前に、小学生のうちから親のスマホや契約切れのスマホを使って慣れさせるのもおすすめです。

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まとめ

スマホ・PCをもつ子どもはだんだんと増えており、教育や日常の中で、身近な存在になっています。時代に合った教育をするためにも、子どもにネット環境を使いこなせるよう教えて、ネットリテラシーをもった子どもになるようサポートしてあげましょう。

(Photo:三菱UFJ国際投信-stock.adobe.com)

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