欧米半導体株が急落、ASMLの決算が投資家の失望招く

欧米半導体株が急落、ASMLの決算が投資家の失望招く

情報提供資料2024年10月16日号

マーケットの動き

●日本株は上昇。為替相場が円安に振れたことで輸出関連株が上昇したほか、良好な決算への期待から半導体関連株が上昇。日経平均は一時約3カ月ぶりに4万円台を回復も、後場には値を下げ、4万円を割り込んだ。
●日本の衆院選立候補者は1300人と前回(1000人)を上回る。女性候補者は313人と過去最多記録し、混戦模様に。
●オランダの半導体製造装置メーカー大手ASMLホールディングスが2024年7-9月期決算を発表。受注額が市場予想を大幅に下回ったことに加え、2025年の業績予想を下方修正するなど弱い決算となったことで株価急落。
●米政府が人工知能関連に用いる先端半導体について国別の輸出規制を検討と報道。中国や中東地域が主眼。
●米国株は下落。金融大手の決算は好調も、ASMLの決算が投資家の失望を誘い、フィラデルフィア半導体株指数は前日比▲5.3%。エヌビディアも同▲4.7%と急落。

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本日の注目点:企業決算への注目続く

◆手続きミスで予定より早く公表されたASMLの決算が失望を招き市場が動揺したものの、今後17日に予定される台湾半導体製造大手TSMCなどの決算を見極めたい。ASMLは中国向けの売上比率が半分程度を占め、株価の下落は過剰反応の面もあるか。一方、米国では金融大手モルガン・スタンレーやUSバンコープ等の決算が予定されており市場が冷静さ取り戻すか注目。(清水)

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