投資信託とETFの違いをわかりやすく解説 NISAで選ぶならどっち?

投資信託とETFの違いをわかりやすく解説 NISAで選ぶならどっち?

資産運用を始める際に、「投資信託とETFは何が違うのか」「NISAではどちらを選べばよいのか」と悩む人もいるでしょう。どちらも少額から分散投資ができますが、仕組みや使い方には違いがあります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った商品を選択することが大切とされています。

この記事では、投資信託とETFの共通点と違い、NISAでの選び方を解説します。

投資信託・ETFの概要

まずは、投資信託とETFそれぞれの基本的な仕組みを理解しておきましょう。

投資信託とは

投資信託とは、投資家から集めた資金をひとつにまとめ、運用の専門家が株式や債券などに分散投資する金融商品です。その運用成果は、投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっています。*1

出所)三菱UFJアセットマネジメント「投資信託の基本と仕組み

投資信託は、銀行や証券会社を通じて購入できます。投資先は国内外の株式、債券、不動産(リート)など、商品によってさまざまです。また、1本で複数の資産に投資を行うバランス型の投資信託もあります。*2

一般的には、1万円程度の少額から購入できる商品もあります。また、商品によってはスポット購入だけでなく、毎月などの定期・定額で購入する積立投資にも対応している場合があります。

ETFとは

ETF(Exchange Traded Funds)は投資信託の一種で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。株式のように上場しており、証券取引所の取引時間内であれば、値動きを見ながらリアルタイムで売買可能です。*3

日経平均株価など特定の指標との連動を目指して運用される「パッシブ運用型」と、連動対象となる指標が存在しない「アクティブ運用型」があります。

投資信託とETFの共通点

ETFは投資信託の一種であるため、基本的な運用の仕組みは共通しています。少額から複数の資産・銘柄に分散投資が可能であることも同じです。*4

また、どちらもNISA(少額投資非課税制度)の対象商品であり、運用益や分配金が非課税になるメリットがあります。
ただし、投資信託はつみたて投資枠の対象商品が339本ありますが、ETFは9本となっています(2026年4月8日時点)。*5

さらに、保有中は「信託報酬(運用管理費用)」がかかるのも共通点です。

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投資信託とETFの違い

投資信託とETFでは、以下のような違いがあります。

出所)三菱UFJ銀行「ETFと投資信託の違いは?どっちを選ぶ?メリットなど徹底解説!」をもとに三菱UFJアセットマネジメント作成*4

ここでは、主なポイントを確認していきましょう。

銘柄数

投資信託は5,000本以上あり、選択肢が多いといえます。*6
株価指数等との連動を目指すインデックスファンド、株価指数等を上回る運用成果を目指すアクティブファンド、1本で複数の資産に分散投資を行うバランス型ファンドなど多様な商品があります。*7

一方、東京証券取引所に上場するETFは約400本です。*8
株価指数等との連動を目指すパッシブ運用型が中心で、投資信託に比べると選択肢はやや限られます。*9

取引価格・売買方法

投資信託は、1日1回算出される「基準価額」で売買されます。金融機関が定める申込時間後に基準価額が公表されるため、いくらで売買されるかわからない状況で発注しなくてはなりません。

これに対し、ETFは証券取引所に上場しているため、取引時間中は価格が常に変動しており、値動きを確認しながらリアルタイムで売買できます。価格を指定し注文する「指値注文」、注文時の市場価格で売買を成立させる「成行注文」にも対応しています。

最低投資金額

投資信託の最低投資金額は、金融機関ごとに定められています。金融機関によっては100円程度から購入できる場合もあるため、初心者の方でも始めやすいでしょう。

一方、ETFの最低投資金額は「取引価格×銘柄ごとの売買単位」で計算します。銘柄や売買単位によって異なり、数千円から購入できる場合もあります。

分配金

投資信託は分配金が発生した場合、再投資を選択することもできるため、複利効果を期待しやすい仕組みとされています。
複利効果とは、再投資の運用を続けることで、運用期間が長くなるほど資産の増え方が大きくなっていく効果のことです。*10
ETFには分配金を自動的に再投資する仕組みが原則としてありません。分配金を再投資したい場合は、自分で同じ銘柄を買い付ける必要があります。

また、投資信託の分配金は、運用益から支払われる「普通分配金」と、元本から支払われる「元本払戻金(特別分配金)」の2種類があります。元本払戻金は実質的に投資元本を取り崩して支払われるため、運用資産が減ってしまう点に注意が必要です。一方、ETFの分配金は収益から支払われ、制度上は元本払戻金はありませんが、分配により基準価額が下落する場合があります。*4

※ 将来の運用成果を示唆・保証するものではありません。
※上記は中長期的な基準価額の上昇を前提としていますが、運用状況によっては投資元本を割り込むことがあります。

運用コスト

一般的に、ETFのほうが信託報酬は低く設定されています。
ただし、近年は投資信託も低コストの商品が販売されているため、個別に比較することが大切です。

また、投資信託は、購入する際に購入時手数料、売却時に信託財産留保額や解約手数料がかかることがあります。ただし、商品によっては無料です。
ETFは、株式と同じく売買手数料がかかります。売買手数料は証券会社によって異なるため、料金体系を確認しておくことが大切です。*9

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投資信託とETFはNISAで選ぶならどっち?

NISAで投資信託とETFのどちらを選ぶべきかは、投資スタイルや目的によって異なります。ここでは、それぞれ向いている人の特徴を紹介します。

投資信託が向いている人

投資初心者の方や、将来に向けて資産形成に取り組みたい人には投資信託が選択肢となる場合があります。特につみたて投資枠は、投資信託のほうが対象商品は豊富です。積立投資との相性がよく、手間をかけずに運用を続けやすい点も魅力といえます。

ETFが向いている人

ETFは値動きを見ながら売買したい人や、コストを重視する人に選ばれることが多い商品です。
つみたて投資枠は対象銘柄が限られますが、成長投資枠であれば幅広い銘柄に投資可能です。リアルタイムで取引できるため、相場状況に応じて柔軟に売買できます。

また、分配金を受け取りたい人にとっても選択肢となります。NISAであれば分配金も非課税となるため、インカムゲイン(定期収入)を重視する投資にも活用できます。*11

投資信託とETFの併用も選択肢

NISAで投資信託とETFのどちらを選ぶべきか判断できない場合は、両者を併用するのも選択肢です。

例えば、以下のような戦略が考えられます。

  • つみたて投資枠:投資信託の積立投資で長期の資産形成を行う
  • 成長投資枠:ETFを活用して非課税で分配金を受け取る

このように、投資目的に応じて役割を分けることで、NISAのメリットを活かすことが可能です。

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まとめ

投資信託とETFはどちらも少額から分散投資が可能ですが、特徴や売買方法に違いがあります。投資信託はNISAの対象商品が豊富で積立投資に適している一方、ETFは比較的低コストとされ、柔軟な売買が可能な商品です。

NISAでどちらを選ぶべきかは、「将来に向けて資産形成をしたい」「取引の柔軟性や分配金を重視したい」といった投資目的によって異なります。迷った場合は、まず投資信託で積立投資、必要に応じてETFを組み合わせることを検討してみてはいかがでしょうか


*1 出所)三菱UFJアセットマネジメント「投資信託の基本と仕組み

*2 出所)三菱UFJモルガン・スタンレー証券「投資信託(とうししんたく)

*3 出所)三菱UFJモルガン・スタンレー証券「ETF(イー・ティー・エフ)/上場投資信託(じょうじょうとうししんたく)

*4 出所)三菱UFJ銀行「ETFと投資信託の違いは?どっちを選ぶ?メリットなど徹底解説!

*5 出所)金融庁「つみたて投資枠対象商品

*6 出所)資産運用業協会「数字で見る投資信託(2026年3月末)

*7 出所)三菱UFJ銀行「ファンド選びの考え方

*8 出所)日本取引所グループ「レポート(ETF)銘柄数

*9 出所)三菱UFJeスマート証券「投資信託とETF(上場投資信託)、NISAで投資する場合のコストは?

*10 出所)三菱UFJアセットマネジメントmattocoLife「複利の効果とは 長期投資はなぜ資産形成に有利といわれるの?

*11 出所)三菱UFJ銀行「NISA(少額投資非課税制度)

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