米国S&P500が調整局面入り、国際貿易戦争激化を警戒

米国S&P500が調整局面入り、国際貿易戦争激化を警戒

情報提供資料2025年3月14日号

マーケットの動き

●日本株は上値重い展開。序盤は前日の米消費者物価の鈍化を受けた米半導体株高などを追い風に堅調も、午後は植田日銀総裁の国会答弁が金融正常化に前向きとの見方強まり、国内金利上昇受け徐々に上げ幅縮小。
●ドイツ株下落。米トランプ大統領が欧州連合(EU)による米国産ウイスキーへの関税措置を撤廃しない場合、EU産ワインへ200%の関税を課すと表明。報復の応酬で米欧貿易戦争激化への懸念強まる。他方、ユーロ圏の1月鉱工業生産は前月比+0.8%と予想上回る伸びに。
●米国株大幅安。S&P500は今年2月最高値からの下落率が10%を超え調整局面入り。国際貿易摩擦への警戒感拭えず。他方、米国の2月生産者物価(最終需要)は前月比0.0%、前年比+3.2%と予想下回りインフレ鈍化を再確認。3月8日終了週の新規失業保険申請件数は22.0万件と予想下回り低水準維持。労働市場の安定推移を示唆。

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本日の注目点:米景気の先行きを左右する消費者心理に変化は

◆米国で3月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)を公表。市場予想は3カ月連続低下の63.0。前回2月値が急低下し消費の先行き不安を高める材料となったため注意。同時公表の1年先と5-10年先期待インフレ率も重要。消費者心理悪化の一因でもある、トランプ関税発動後のインフレ懸念の高まりが確認されるか注目。(瀧澤)

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