株式市況は大幅下落、トランプ大統領の関税政策に報復連鎖の警戒高まる

株式市況は大幅下落、トランプ大統領の関税政策に報復連鎖の警戒高まる

情報提供資料2025年3月5日号

マーケットの動き

●日本株は下落。トランプ大統領が日本等の通貨安をけん制し為替が円高に振れたことや、米関税政策発動からリスク回避の動き強まり、日経平均は一時900円安。
●米国株は続落。米関税政策に対抗し、カナダが対抗措置を発表。報復連鎖で経済成長が鈍化する懸念が高まる。S&P500は昨年の大統領選後の上昇分が帳消し。VIX指数(別名:恐怖指数)は23.71と昨年12月来の水準に。
●金融市場は米利下げ観測を強め、年内3回を織り込む。●欧州株は大幅下落。世界的な貿易摩擦への懸念が背景。欧州連合(EU)の防衛支出の増大や、ドイツ政府の借入制限緩和に向けた動きなど債務拡大も意識される。
●米ラトニック商務長官は、トランプ政権が「米国・メキシコ・カナダ貿易協定(USMCA)」の対象製品について関税の軽減を5日にも発表する可能性があると発言。
●台湾積体電路製造(TSMC)が米国に新たに1,000億ドル(約15兆円)を投資すると発表。先端半導体の生産強化へ。

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本日の注目点:トランプ米大統領が議会演説、関税政策に注目

◆トランプ大統領は議会一般教書演説にて、国内への違法薬物の流入阻止の観点などから関税政策の推進を改めて強調するとみられるが、米経済への短期的な下押し圧力は不可避か。本日発表の地区連銀報告(ベージュブック)で景況感の変化に注目したい。一方、中国では全人代が5-11日の開催。トランプ大統領が関税政策を発動するなか、対米政策や国内景気の浮揚策について一段と踏み込んだ対策が公表されるか注目。(清水)

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