情報提供資料2024年9月3日号
マーケットの動き
●日経平均株価は小幅続伸。前週末の米国株上昇や円安を受けて一時3万9千円台を回復するも、利益確定売りが広がり失速。自動車など輸出関連が買われ、米国の金利上昇や金融株高を追い風に銀行や保険も高い。
●中国が日本政府に対し、中国企業への半導体製造装置の販売や関連サービスの提供をさらに制限すれば、厳しい経済的報復措置を講じると警告した事を受け、日本の株式市場で半導体関連株が下落した。
●欧州株はストックス欧州600指数が前日比▲0.02%とほぼ横ばい。米金融市場がレーバーデーの祝日で一部休場だったため薄商い。DAX®は終値で最高値を更新。一方、ドイツでは1日投開票の州議会選で極右政党「ドイツのための選択肢」が躍進し不透明感が高まっている。
●リビア国営石油会社は、主要なエルフィール油田に対し不可抗力条項を宣言。石油輸出国機構(OPEC)に加盟する同国では石油生産の停止が広がっている。
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本日の注目点:8月の米ISM製造業指数は改善見通し
◆8月の米ISM製造業景気指数は47.5と7月の46.8から上昇予想。ただし設備投資や新規受注は慎重姿勢がみられ、5カ月連続で節目の50を下回る見込み。雇用動向の注目度が高まっているため、内訳項目の雇用指数(7月は前月の49.3から43.4に急落)にも注目。7月の米建設支出の前月比は+0.1%(6月:▲0.3%)と増加予想。高金利を背景に住宅建設需要が更に落ち込む可能性もある。(向吉)
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