日銀の金融政策正常化への警戒感から、国内長期金利が12年ぶり高水準

日銀の金融政策正常化への警戒感から、国内長期金利が12年ぶり高水準

情報提供資料2024年5月28日号

マーケットの動き

●日本株は反発。米国でインフレ期待の高まりに対する懸念和らぎ投資家心理改善。海運株や電力株が上昇、長期金利上昇を受け金融株も高い。半導体関連も堅調。
●日銀による国債買い入れ減額や早期利上げへの警戒感で債券売り強まる。日本の10年国債利回りは1.026%に上昇、2営業日連続で2012年4月以来の高水準を更新。
●植田日銀総裁は、本店で開いた国際会議であいさつし、インフレ目標の実現に向けて注意深く進んでいくと発言。また、内田副総裁は講演で、デフレとゼロ金利政策との闘いの終焉は視野に入ったとの見解を示す。
●欧州株は上昇。欧州中央銀行(ECB)当局者のハト派的な発言を受け買いが優勢。フランス中銀総裁はECBは6月と7月両方の会合で利下げをする可能性を排除するべきではないとの考えを示唆。5月のifo企業景況感指数は期待指数が上昇し、ドイツ企業の景気見通しが改善。
●為替市場で円相場は156円台後半で推移。国内金利上昇や本邦当局による介入警戒感を背景に円買い優勢。

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本日の注目点:米国の3月住宅価格、5月消費者信頼感指数

◆3月の米S&Pコアロジック/ケース・シラー住宅価格(20大都市)は前年比+7.3%(2月:+7.3%)の予想。住宅需要の強さよりも、中古住宅の在庫不足という供給要因により住宅価格の上昇が続いていると考えられる。5月の米消費者信頼感指数( コンファレンス・ボード) は96.0(4月:97.0)と4カ月連続で低下予想。インフレの高止まりを背景に消費者マインド悪化が見込まれる。(向吉)

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