円相場は米FOMC後に急騰、米FRBのタカ派姿勢は想定ほど強まらず

円相場は米FOMC後に急騰、米FRBのタカ派姿勢は想定ほど強まらず

情報提供資料2024年5月2日号

マーケットの動き

●日経平均株価は3営業日ぶりに反落。前日に米国市場で利下げ期待が後退して株安となった流れを受けて、利益確定売りが優勢となり、下げ幅は一時300円を超過。一方で、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて、様子見姿勢も強く、午後は下げ渋る展開に。
●米国株はまちまち。NYダウは反発した一方、S&P500やナスダック総合は続落。米連邦準備理事会(FRB)はFOMCで事前予想の通り、6会合連続で政策金利を据え置き、声明文では過去数カ月間に物価目標回帰に向けた進展がないとの見解を明示。一方で、会合後の記者会見でパウエルFRB議長は次の政策変更が利上げである可能性は低いと明言し、予想外に量的引き締め(QT)の減速を決定。FRBがタカ派姿勢を強めるとの懸念は後退し、米10年国債利回りは一時4.5%台に大きく低下。
●ニューヨーク為替市場では、米FOMC後に急速に円高・ドル安が進み、円相場は一時1ドル=153円台に上昇。日本政府・日銀による為替介入との観測も浮上。

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今週末の注目点:日銀3月会合議事要旨(2日)、米雇用統計(3日)

◆日銀は2日に、マイナス金利の解除を決定した3月金融政策決定会合の議事要旨を公表。当面は金融緩和を続ける姿勢を改めて確認か。米国では3日に、4月雇用統計や4月ISMサービス業景気指数が公表。事前予想以上に、労働市場や景気の堅調さが示されれば、インフレ・景気再加速への懸念が再度意識される可能性も。(吉永)

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