パウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢示し、米利下げ観測は後退

パウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢示し、米利下げ観測は後退

情報提供資料2024年4月17日号

マーケットの動き

●日本株は続落。米利下げ期待の後退を嫌気し、海運業や金融業などを中心に幅広い業種が下落。為替は1米ドル154円台半ばまで円安進行し、連日で安値を更新。
●米国株はまちまち。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は最近の物価指標から判断して、利下げに踏み切るには従来より長い期間がかかると発言。利上げ開始時期の後ズレを示唆し、米国債利回りは全年限で上昇。
●4月独ZEW期待指数は42.9と前月(31.7)から大きく上昇。欧州中央銀行(ECB)が利下げに踏み切るとの期待感続く。
●国際通貨基金(IMF)が世界経済見通しを発表。2024年実質GDP成長率は、米国が+2.7%と前回1月から大幅に引き上げられたことで、世界全体も+3.2%と上方修正。
●中国1-3月期実質GDP成長率は前年同期比+5.3%と市場予想(+4.8%)を上回る。一方、3月小売売上高や鉱工業生産は市場予想に届かず、景気拡大に不安定さも。

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本日の注目点:米ベージュブック、3月英消費者物価

◆米国では地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表予定。各地区の経済活動が上向いたとの報告が増えれば、物価の高止まりのみならず再加速も意識されるか。一方、英国では3月消費者物価指数が発表され、前年比で2月+3.4%→+3.1%に鈍化の見込みで、9月ごろの利下げ開始が予想される。利下げ開始が遠のく米国との対比が鮮明となり、幅広い通貨ペアで米ドル高が継続か。(清水)

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