米小売売上高が予想を上回る伸びとなり、年内の米利下げ観測が後退

米小売売上高が予想を上回る伸びとなり、年内の米利下げ観測が後退

情報提供資料2024年4月16日号

マーケットの動き

●日本株は反落。中東情勢の緊迫化で地政学リスクの高まりが嫌気され、電機や機械など輸出関連株、空運株が安い。一方、電気・ガスや資源関連セクターは堅調。
●3月の米小売売上高は前月比+0.7%と市場予想(+0.4%)を上回る伸び。前月分も同+0.9%(速報値+0.6%)に上方修正され、個人消費の底堅さが改めて鮮明となった。
●金融市場では年内の米利下げ観測が一段と後退し、米国債利回りは年限ほぼ全般で年初来の高水準を更新。
●為替市場では米ドル続伸、円は対ドルで154円台に下落し、一時1990年6月以来の安値。米国債利回りが上昇し、日米の金利差を意識した円売り・ドル買いが加速。
●米国株は続落。強い小売売上高を受けた米国債利回りの上昇や、中東における地政学的緊張の高まりを背景に、金利動向に敏感なハイテク銘柄が大きく下落。
●NY原油先物は反落。ただし、イランから直接攻撃を受けたイスラエルの報復などの対応に神経質な展開。

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本日の注目点:米住宅着工、中国GDP、IMF世界経済見通し

◆3月の米住宅着工件数は前月比▲2.4%(2月:+10.7%)と反動減の予想。FRB(連邦準備理事会)のパウエル議長が討議に参加するほか、複数のFRB高官発言に注目。また、バンク・オブ・アメリカ、モルガン・スタンレーが1-3月期決算を発表。中国の1-3月期実質GDPは前年比+4.8%(昨年10-12月期:+5.2%)と底堅い見通し。IMF(国際通貨基金)の最新の世界経済見通しは堅調さ示唆へ。(向吉)

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