投資初心者にはどんな投資方法が向いている?リスクを抑えて投資を楽しもう!

投資初心者にはどんな投資方法が向いている?リスクを抑えて投資を楽しもう!

投資初心者がこれから資産運用を始めるなら、どんな投資方法を選べばよいのでしょうか。
投資は損失が生じる可能性もあるので、リスクを抑えながら堅実に取り組むことが大切です。

そこで今回は、投資の基本や投資初心者に向いている投資方法を紹介します。

投資とは

投資とは、株式や投資信託等に投資し、利益を目的として投資対象資産の成長や値上がり益等に期待してお金を投じることです。*1

すぐに使う予定のあるお金は、自由に引き出しのできる預貯金が向いています
一方、教育資金や老後の生活費など、将来のために増やしていきたいお金は預貯金だけでなく、値上がりや利益の分配などを通じて、預貯金よりも利益を得られる可能性が高い「投資」で準備するのも選択肢の一つといえます。
また、中長期で投資することによって複利効果が得られます。投資期間が長いほど複利効果も大きくなる傾向があり、長期であれば価格変動リスクが小さくなり安定した収益にもつながります。*1

なぜ投資が必要なのか

1980年代以前の高度経済成長期のころは金利が比較的高く、銀行に預けるだけでお金は増えていきました。
しかし、1990年代に入り、バブル経済が崩壊した後からは金利の低下が続きます。現在は低金利が恒常化しており、預貯金だけでお金を増やすのは難しいのが現状です。

さらに、高齢化により老後の時間が長くなったことで、老後の生活費を年金だけに頼るのが難しくなっています。*2

最近では物価が上昇しており、実質的に預貯金の価値が目減りするリスクも高まっています。物価が上がると、同じものを買うのにより多くのお金が必要になるからです。

投資は値上がり益や利益の分配を得られるため、預貯金よりもお金を増やせる可能性があります*1

投資でお金はどれくらい増える?

投資は、景気や相場環境などによって利回りが変動します。仮に月3万円の積立投資を20年間続ける場合、利回りごとの運用シミュレーション結果は以下の通りです(税金、手数料などは考慮外)。

出所)三菱UFJ国際投信「つみたてシミュレーション」を基に作成

20年後の運用成果(シミュレーション)は、投資元本720万円に対して想定利回り1%が796.7万円(+76.7万円)、3%が984.9万円(+264.9万円)、5%が1,233.1万円(+513.1万円)となりました。

利回りが増えるほど、最終積立金額も大きくなっています。利益を元本に組み入れて運用を続けることで、運用期間が長くなるほど「複利効果」を得られるからです。*1

こちらはシミュレーションであり、上記と同じように運用できるとは限りませんが、長く運用を続けることによって、預貯金よりも資産を増やせる可能性があります。

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投資初心者の意向と現状

「MUFG資産形成研究所の2020年2月の調査結果」によると、投資をしていて「良かったと思う」と答えた人は、20代・30代が約50%、40代・50代が約40%です。
「どちらかというと良かったと思う」も含めると、60代では約8割の人が、その他の世代では約9割の人が「投資を始めて良かった」と回答しています。

投資を始めて良かったと思う理由(「資産が増えたこと」以外)は、「お金に関する知識に関心が持てるようになった」人の割合が50%超で最多です。

投資のきっかけについては、「一定額以上の資産運用資金の確保」「インターネット取引等による利便性の向上」を挙げる人の割合が高くなっています。*3

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投資にはリスクもある

投資はお金を増やせる可能性がある一方で、リスクも存在します。資産運用における代表的なリスクは以下の通りです。

出所)金融庁「投資の基本

金融商品の価格はさまざまな要因で変動するため、購入後に値下がりして損失が生じる可能性がある点に注意が必要です。

リスクヘッジには分散投資が有効

投資のリスクを減らす方法の一つに「分散投資」があります。分散投資には「資産の分散」「地域の分散」「時間の分散」の3つの考え方があります。

  • 資産の分散:特性の異なる複数の資産を組み合わせる
  • 地域の分散:複数の地域や通貨を組み合わせる
  • 時間の分散:積立投資で購入のタイミングを分散させる

出所)金融庁「投資の基本

投資対象となる資産は、「株式」「債券」「不動産」など複数の種類があります。
また、投資対象となる国や地域や通貨は日本に限りません。異なる値動きとなる資産、地域や通貨を組み合わせて投資をすることによって、特定の資産の値下がりを他の資産の値上がりでカバーできることもあります。

また、一度に全額を投資するよりも積立投資で時間分散しながら長く続けるほうが、1回あたりの投資価格が平準化され、高い値段の時に投資した分の値下がりが、低い値段のときに投資した分の値上がり分でカバーされる効果があるといえます。*1

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投資初心者に向いている投資方法は?

投資経験が少ない人が資産運用を始める場合は、以下2つの投資方法を検討しましょう。

投資信託

投資信託とは、たくさんの投資家から集めた資金を1つにまとめて、専門家が株式や債券などで運用し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。投資信託は次のような人に向いています。

  • 少額からさまざまな資産・銘柄に分散投資したい
  • 運用をプロに任せたい
  • 投資に時間や手間をかけたくない

投資信託は金融機関によっても異なりますが、100円程度から購入でき、1本でさまざまな資産、銘柄に分散投資ができるものもあります。
運用方針に基づいて専門家が運用を行うため、プロに運用を任せたい人にも向いているでしょう。

また、投資信託は積立投資にも対応しており、最初に設定をすれば金融機関が自動的に購入してくれるため、時間や手間をかけずに投資に取り組めます。

一方で、コストについてもよく見ておきましょう。購入時の手数料があるのかどうかや、投資信託を保有している間にかかる運用管理費用(信託報酬)はどれくらいかかるのか?など、複数の商品を比較して、コストの低いファンドを選ぶといいでしょう。

株式投資

株式投資は、上場企業の株式を売買して利益を得る方法です。株式投資は次のような人に向いています。

  • 投資銘柄や売買タイミングを自分で判断したい
  • 配当金や株主優待を受け取りたい

株式を購入時よりも高い価格で売却できれば、値上がり益を得られます。そのため、値動きを確認しながら、売買タイミングを自分で判断したい人に向いているでしょう。

株式投資は、保有株数に応じて配当金(利益の分配)を受け取れるのも魅力です。中には、株主に自社製品やサービス等を贈呈する「株主優待」を実施している企業もあります。配当金や株主優待を目的に、株式を長期保有するのも1つの方法といえます。

ただし、多くの上場企業から投資銘柄を選ぶ必要があり、購入後も定期的に株価や業績などを確認しなくてはなりません。また、利用する証券会社に応じた売買手数料がかかる点にも注意が必要です。

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まとめ

低金利や高齢化、物価上昇などを背景に、資産運用の必要性は高まっています。投資は損失が生じる可能性もありますが、投資対象となる資産や地域や通貨、購入タイミングを分散させることでリスク軽減が可能です。

投資初心者が投資を始めるなら、まずは少額から始められる投資信託を検討してみてはいかがでしょうか。

*1 出所)金融庁「投資の基本

*2 出所)投資信託協会「資産運用の必要性

*3 出所)MUFG資産形成研究所「”投資経験者”の意識調査」P11~12、P18

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