「投資信託のリターンは基準価額だけでは図れない」投資信託に関する様々な指標を解説

「投資信託のリターンは基準価額だけでは図れない」投資信託に関する様々な指標を解説

投資信託はさまざまな種類があるので、どの商品を選べばよいかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そんな時、リターンはひとつの参考指標ですが、基準価額を見るだけでは不十分です。
本記事では、投資信託に関する様々な指標、注意点について解説します。自分にあったファンドを見つける際に参考ください。

投資信託のトータルリターンとは?

投資信託のトータルリターンとは、購入時から現在までの投資期間全体における損益です。

投資信託で運用すると分配金を受け取ったり、資金が必要になって一部を売却したりすることがあるので、現在保有している投信信託の評価損益だけを見ても投資期間全体の損益はわかりません。

トータルリターンなら購入や売却、受取分配金、購入時手数料などを含めたトータルの損益を把握でき投資期間全体の運用成績がわかります。

トータルリターンには通知制度があり、販売会社(証券会社など)から投資家に対して年1回以上通知されます。*1
また、トータルリターンの概要については販売会社のホームページで確認することも可能です。

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トータルリターンの計算方法

トータルリターンの計算方法は以下の通りです。

トータルリターン=現在の評価額+累計受取分配金額+累計売却金額-累計購入金額(購入時手数料を含む)*2

現在の評価額だけでなく、これまで受け取った分配金や売却金額の累計、購入時手数料なども考慮して損益を計算するのが特徴です。
現在の評価額がマイナス(プラス)であっても、トータルリターンはプラス(マイナス)になることもあります。

分配金と基準価額の関係や分配金の種類について知っておくと、トータルリターンをより理解しやすくなるでしょう。

分配金と基準価額の関係

分配金は、投資信託の運用で得た収益を保有口数に応じて投資家に分配するものです。分配方針はファンドによって異なり、毎月や半年・1年ごとに支払われる商品もあれば、分配金を支払わずに再投資する商品もあります。

分配金は投資信託の純資産から支払われるので、分配金を支払うと純資産総額と基準価額は下落します。*3

普通分配金と元本払戻金(特別分配金)

投資信託の分配金には「普通分配金」と「元本払戻金(特別分配金)」の2種類があります。

  • 普通分配金:運用益から支払われる分配金
  • 元本払戻金:投資した元本の払い戻し

普通分配金は運用益の分配であるため課税対象ですが、元本払戻金は投資元本の払い戻しのため非課税です。
元本払戻金の額だけ個別元本(投資家が購入した時の基準価額)が減額されます。

分配金が支払われると販売会社などから案内書が交付されるので、普通分配金と元本払戻金の内訳を確認しておきましょう。

投資信託を保有されている方は、トータルリターンをこの際確認してみましょう。一方、長期の資産形成で大切な点は短期の値動きに一喜一憂せず、長期にわたって投資を続けることです。トータルリターンがマイナスだった場合は、その内訳をチェックしてリスク許容度や資産配分、投資金額などを見直すといいでしょう。

投資信託選びの参考にする

トータルリターンは、購入する投資信託を選ぶ参考指標としても活用できます

投資信託の基準価額が将来どのように推移するかは予測できませんが、運用実績であれば確認可能です。トータルリターンを参考に、過去の運用成績が好調な投資信託を選ぶのも1つの方法といえます。

販売会社や運用会社のホームページではリターンのランキングを発表していることもあるので、投資信託選びの参考にするといいでしょう。

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トータルリターン以外の指標を参考にする

投資信託のトータルリターンは、投資信託を保有することで確認できる指標で、新規での購入を考えている人は、販売会社・運用会社で公開されている各商品の基準価額、リターンを一つの指標に商品を選ぶことになると思います。

ここで、リターンの見方の注意点をお伝えします。
各商品のリターンを確認すると「6ヵ月」「1年」「3年」といった一定期間の運用成績が掲載されています。
表示期間によって損益は変化します。商品によっては、「1年の運用成績はプラス(マイナス)だが、3年ではマイナス(プラス)」といったこともあります。

リターンの表示期間に正解はありません。ただし、一般的には表示期間が短いと一時的な要因に左右され、値動きが大きくなることがあります。リターンは短期だけでなく、中長期の数字も併せて確認するといいでしょう。また、商品によっては、3年以上長期で運用されているものもあります。リターンの表示はなくとも基準価額の推移からリターンの傾向を図ることも可能です。

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インベスターリターンという指標もある

投資信託の運用成績を示す指標は、トータルリターンのほかに「インベスターリターン」もあります。

インベスターリターンとは、投資家の売買タイミングを加味した平均的な収益率です。*4
投資信託の実際の収益率は、売買タイミングによって変わってきます。

高値つかみや安値売りをした投資家が多いと、インベスターリターンは低下します。一方、積立投資などを活用し、基準価額が下がったときにも投資を継続した投資家が多いとインベスターリターンは上昇します。

販売会社や運用会社でインベスターリターンが公表されているケースもあるので、可能であれば確認してみましょう。

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まとめ

投資信託を選ぶ際に参考になるリターンの指標について解説しました。ただし、リターンは表示期間によって変わるため、数字が高ければよいとは限りません。

投資信託を選ぶときはリターンだけでなく、運用方針や基準価額・純資産総額の推移、運用コストなども併せて確認し、自分のリスク許容度にあった商品で長期の資産形成を行いましょう。

*1 出所)日本証券業協会「トータルリターンの通知制度

*2 出所)三菱UFJ銀行「2.投資信託購入後のチェックポイント -トータルリターンから考える

*3 出所)三菱UFJ国際投信「分配金読本」P.3

*4 出所)金融庁「安定的な資産形成に向けた金融事業者の取組み状況」P.7

・投資信託のリスクと費用については、こちらをご確認ください。

・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

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