リスクも大きいがリターンも期待できるアクティブファンド どうやって選べばいい?

リスクも大きいがリターンも期待できるアクティブファンド どうやって選べばいい?

投資信託で資産運用を行う際、アクティブファンドを選ぶことでより高いリターンを期待することができます
しかし、全てのアクティブファンドで高いリターンを実現できるわけではないため、どうやってアクティブファンドを選ぶかが大切です。

そこで今回は、アクティブファンドを選ぶ際に参考になる考え方をご紹介します。
投資信託で資産運用をしようと考える際に、ご参考にして下さい。

そもそもアクティブファンドとは?

アクティブファンドは、ファンド毎に設定している運用方針に基づいて、ファンドマネジャーが投資対象を決定し運用を行うファンドのことです。
独自の調査や分析を行うことで、市場平均とされるベンチマーク(日経平均株価、TOPIXなど)よりも高いリターンを目指します

このアクティブファンドと対照的な存在が、インデックスファンドです。
インデックスファンドはベンチマークと連動するように運用するファンドのことで、投資対象はベンチマークの構成銘柄に合わせる形で決まります。

アクティブファンドは投資対象を選別するのにファンドマネジャーによる労力を要しますが、インデックスファンドはベンチマークに沿った運用を行えばいいので、投資対象の選別にアクティブファンドほど労力はかかりません。
そのため、アクティブファンドはコスト(信託報酬)が高いのに対し、インデックスファンドのコストは低いという違いが出てきます。

アクティブファンドで資産運用をする場合、この高いコストに見合うだけの高いリターンを期待できるかが重要です。
投資対象として考える上で必要な条件は、独自の運用を行って高いリターンを出す実力があることと言えるでしょう。

これを見分ける指標として、ここでは以下の2つの観点を取り上げて紹介していきます。


  • アクティブシェア
  • 銘柄保有期間

では、それぞれの指標について見ていきましょう。

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アクティブシェア

アクティブシェアは、ファンドにおける投資対象の中身が、そのベンチマークにおける構成銘柄とどの程度違うのかを定量的に示す指標です。
アクティブシェアの値は0~100%の範囲で動き、数値が高いほどベンチマークと異なった運用を行っていることになります。

例えば、アクティブシェアが0%というのは、ベンチマークと同じ銘柄・同じ割合を保有していることを意味しており、完全に同じ運用を行っている状態です。
一方、アクティブシェアが100%であれば、投資している銘柄が完全に異なっていることになります。

アクティブシェアが低いファンドとは

もしアクティブシェアが低い場合、アクティブファンドでありながら運用の中身がベンチマークと似ていることになります。
つまり、ベンチマークに連動するように運用を行なっているインデックスファンドと比べたときに、あまり変わらない運用内容になっているということです。

アクティブシェアの低いアクティブファンドの場合、インデックスファンドと同じような運用を行なっているのにも関わらず、インデックスファンドよりも高いコストがかかります。
そのため、トータルリターンを見てみると、インデックスファンドよりも劣りやすくなると考えられるわけです。

こういったファンドは、アクティブファンドとしながら実質的にはインデックスファンド(=パッシブファンド)のような運用を行なっていることから、「隠れパッシブ」と呼ばれることもあります。
自分自身の投資方針と本当に一致するのか、注意する必要があるでしょう。

なお、アクティブシェアに明確な基準値はありませんが、一般的に80%以上が「真のアクティブ型」とされています。*1
金融庁に委託されてQUICK資産運用研究所が行なった分析によると、国内株式型ファンド490本(インデックスファンドやETFを含む)のうち、アクティブシェアが80%以上だったのは295本(全体の約6割)となっています。*1

アクティブシェアの簡易的なチェック方法

アクティブシェアの計算方法は公表されていますが、自分でこれを正確に計算するのは大変です。
では、アクティブシェアが低いファンドを簡易的に確認する方法はあるのでしょうか。

一つの方法として、アクティブファンドとベンチマークの構成銘柄について、それぞれ構成比率が高いものをピックアップして見比べると良いでしょう。
同じ構成銘柄がピックアップされている場合、その構成比率分(アクティブファンドとベンチマークの低い方)の運用がベンチマークと同じということになります。

ピックアップした構成比率のうちベンチマークと変わらない割合が大きければ、そのファンドが隠れパッシブである可能性を意識したいところです。
これはあくまで簡便的な方法ですが、アクティブファンドを絞り込む初期段階では、ある程度の目安になるでしょう。

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銘柄保有期間

銘柄保有期間とは、ファンドが保有している構成銘柄について、どれだけの期間にわたって保有されているのかを示す指標です。

この期間が長ければ、ファンドが投資対象として選定した銘柄を長期保有する傾向にあることが分かります。
逆にこの期間が短ければ、銘柄の保有期間が短く、構成銘柄が変わりやすい傾向があると言えるでしょう。

ファンドの忍耐力は大切な要素

この数字から見えてくる傾向は、「銘柄保有期間の長いアクティブファンドの方が良い結果を期待しやすい」ということです。

「アクティブシェア」という用語も生み出したマーティン・クレマーズ氏の研究によると、高いアクティブシェアの中で、忍耐強い投資戦略(保有期間2年以上)を持つポートフォリオのみが、平均して年間2%以上のパフォーマンスを上回っています*2
としています。

こういった現象が起こる理由を、先述した「隠れパッシブ」と関連付けて考えてみましょう。
銘柄を長期保有する忍耐力のないファンドとは、構成銘柄が変わりやすいということを意味しています。

投資信託では市場環境によって、インデックスファンドよりもアクティブファンドの方がパフォーマンスが落ちやすい時期もあるでしょう。
こういったタイミングでは、忍耐力がなければ構成銘柄をインデックスファンドに近づけてしまうことが予想されます。
すると、一時的にパフォーマンスが改善されるかもしれませんが、その後は隠れパッシブ化してしまい、高いリターンが期待しにくくなってしまうというわけです。

このように、アクティブファンドを選ぶ際には、銘柄保有期間から忍耐力を確認するというのも一つのポイントになると言えそうです。

銘柄保有期間の簡易的なチェック方法

アクティブシェアと同様に、銘柄保有期間を個人で正確に計算するのは大変です。
こちらも、簡易的なチェックの仕方を紹介しておきます。

これは、対象となるファンドの過去の構成銘柄と現在の構成銘柄について、構成比率の高いものを中心に見比べるというものです。
もし両者に違いがあれば銘柄保有期間が短く、両者に違いが少なければ銘柄保有期間が長いことが推測できます。

構成銘柄の中身に変化の多いファンドについては、少し注意した方がいいかもしれません。
あくまで簡易的な方法ですが、アクティブファンドを絞り込む際の一つの参考情報とするといいでしょう。

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自分に合ったアクティブファンドを探そう

今回は、自分に合ったアクティブファンドを探す際の一つの考え方について紹介してきました。
特に意識したいのが、インデックスファンドと同じような運用内容なのにコストが高い、「隠れパッシブ」という存在です。

隠れパッシブを選択してしまった場合、高いリターンを狙える可能性が下がってしまうでしょう。
アクティブファンドで高いリターンを狙う上では、隠れパッシブを避け、独自の運用を行なっているファンドを選ぶことが前提となります

なお、アクティブファンドは市場平均以上のリターンを期待できる側面もありますが、リターンが市場平均以下となる可能性もあります。
この点もしっかり考慮した上で、自分の目指す資産運用に合ったアクティブファンドを探して下さい。

*1 出所)QUICK資産運用研究所「運用会社のKPI策定と諸論点に関する分析について(5)」p4

*2 出所)マーティン・クレマーズ、アンクル・パリーク「Patient capital outperformance: The investment skill of high active share managers who trade infrequently

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