10年後には、日本の労働人口の半分がAIやロボットで代替可能って本当?

10年後には、日本の労働人口の半分がAIやロボットで代替可能って本当?

製造の現場だけでなく、サービスや介護の分野、家庭用と、ロボットの用途は幅広くなってきました。

世界的にもロボット産業は今後伸びていくと予想されています。導入される分野も広がっていくことでしょう。本記事では、現在のロボットの導入状況、そして今後どのような分野にロボットが進出していくかについて見ていきます。

急拡大するロボット市場

ロボット市場は急拡大しており、産業用ロボットの年間販売台数は2013年から2017年の5年間で2倍になっています。*1
その後は、新型コロナの感染拡大を受けて生産台数が減少し、伸び悩む時期がありましたが、2021年以降は、再び増加傾向に転じると見られています。(図1)

図1 世界の産業用ロボット販売台数

出所)International Federation of Robotics「World Robotics 2021

また、導入分野としては2018年時点では、自動車や電気・電子、金属・機械などの製造業がメインになっています(図2)。

図2 ロボットの業種別設置台数

出所)日本機械工業連合会「2019年度ロボット産業・技術振興に関する調査研究報告書」p.14

ただ、他と比べれば少ないように見える食品業界でのロボット設置も急拡大しています。2013年以降、2018年にはほぼ倍に拡大し、その後も年平均の成長率は15%と高い水準にあります。*2

また、新型コロナの感染拡大で多くの現場で非接触が求められるようになったことも、物流などの分野でのロボット導入を加速させそうです。

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AI活用で広がるロボットの活躍フィールド

産業におけるロボットの導入というと、上記のように製造業の分野で単純作業をするためのもの、というイメージが強いでしょう。

しかし近年では、AIを搭載するものが増えたこともあり、オフィスの中でもロボットが活躍しはじめています

野村総合研究所は2015年に、このような研究結果を発表しています(図3)。
10~20年後には、日本の労働人口の半分ほどがAIやロボットで代替可能になるというのです。

図3 AIやロボット等での代替可能性が高い労働人口の割合(日本、英国、米国の比較)

出所)野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に」p.1

というのも、近年、パソコン作業などの業務をAIやロボットを利用して自動化する「RPA=(Robotic Process Automation)」に注目が集まっているのです。

こうした事務作業は人間にしかできないと考えられていましたが、AIの進化でその精度が向上し、むしろ人為的なミスが発生しないことが評価されています。
帳簿入力やダイレクトメールの発送、データ入力や管理といった面では確かにロボットによる作業のほうが正確だといえそうです。

また、家庭用ロボットの生産台数も伸びています(図4)。

図4 家庭・個人サービス用ロボットの地域別生産台数

出所)日本機械工業連合会「2019年度ロボット産業・技術振興に関する調査研究報告書」日本機械工業連合会p.19

自宅でお掃除ロボを使っているという人は増えているのではないでしょうか。また、見守りロボのほか、ペット型などコミュニケーションロボットも続々登場しています。

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「コミュニケーションロボット」の新たな可能性

さて、コミュニケーションロボットについては、新たな可能性が期待されています。

以前、アザラシ型のロボットが介護施設でのセラピーに使われているという話題があったのを覚えている方はいらっしゃるでしょうか。
このアザラシ型ロボット「パロ」は、2002年に「最もセラピー効果があるロボット」としてギネス認定されています。*3

そこから20年近く経った今、コミュニケーションロボットは人工知能を搭載し、会話をしたりダンスや体操を一緒にしたり、クイズやゲームをするまでになりました。

そして平成27年の情報通信白書によると、コミュニケーションロボットを「利用したい」「利用を検討してもよい」と回答した人は半数近くになっています(図5)。

図5 コミュニケーションロボットの利用意向

出所)総務省「平成27年版情報通信白書

高齢化社会にあって、コミュニケーションによる脳への刺激による認知症予防や、軽い運動をすることで寝たきり防止になる可能性がある、と期待されているのです。

年代別のコミュニケーションロボットの利用意向は下のようになっています(図6)。

図6 コミュニケーションロボットの年代別利用意向

出所)総務省「平成27年版情報通信白書

60代以上では半数以上が「利用したい」「利用を検討したい」と全体平均より多くなっています。

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「Society 5.0」でさらなるテコ入れも

政府は現在、「Society 5.0」を掲げています(図7)。

図7 「Society 5.0」の概念

出所)内閣府「Society 5.0」内閣府

この中でロボットに期待されるのは、過疎や高齢化といった地域の問題を解消すること、また、様々な人が労働や社会生活に参加できるようになるといったことがあります。

日本が抱える少子高齢化問題の解決の一助にしたいという政策目的もあります。

5Gなど通信技術も向上していきます。通信技術とあいまって新しい発想も生まれ、今後ロボットにはいっそうの期待がかけられることでしょう。

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