つみたてNISAで資産形成!取り組むための4つのポイントを解説

つみたてNISAで資産形成!取り組むための4つのポイントを解説

現在、低金利の影響もあり、貯蓄だけではなく、将来のために資産形成を考える人が増えてきているようです。

そのような中で、つみたてNISAは、2018年にスタートした少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

つみたてNISAを利用できるのは日本に在住の20歳以上の方で、1人1口座のみ開設することができ*、投資対象の商品は、手数料が低水準、頻繁に分配金が支払われないなど、長期・積立・分散に適したものに限定されており、幅広い年代の方にとって利用しやすい制度になっています。

*同一年において一般NISAとつみたてNISAの併用はできません。

今回は、つみたてNISAを利用して資産形成に取り組むためのポイントを4つご紹介します。

つみたてNISAの魅力とは

つみたてNISAは、個人が資産形成を行う上でさまざまなメリットがあります。まずはつみたてNISAの魅力について確認しておきましょう。

最長で20年間、投資信託から生じる利益が非課税になる

投資信託から生じる利益には、20.315%の税金がかかります。しかし、つみたてNISA口座で投資信託を購入すれば、年40万円(20年間で最大800万円)の投資までは非課税で運用できます。利益に対して課税されず、税金分だけ手元に残るお金が増えるので、効率よく資産を増やすことが可能となります。

あらかじめ決めたタイミングで、一定額を手間なく投資できる

投資信託の購入方法には、好きなタイミングで商品を購入する、「スポット」と、毎回一定額を自動的に購入する「積立」があります。つみたてNISAを利用するにあたっては、「積立」で買い付けを行います。つみたてNISAの口座を金融機関で開設し、積立頻度と投資額、投資する商品を決めると、あとは決まった金額とタイミングで自動的に積み立てていくことができます。

対象商品が長期の資産形成に適している

つみたてNISAは対象商品が決まっており、金融庁が認めた長期の積立・分散投資に適した投資信託に限られています。たとえば、公募株式投資信託の場合の主な要件は以下の通りです。

  • 販売手数料ゼロ(ノーロード)
  • 信託報酬は一定水準以下(国内株式のインデックスファンドの場合は0.5%以下)
  • 信託契約期間が無期限または20年以上
  • 分配頻度が毎月でない

投資信託はさまざまな種類がありますが、つみたてNISAは対象商品が決まっているので、初心者でも資産形成に適したファンドを選びやすいでしょう。

つみたてNISAには多くのメリットがありますが、投資信託は、元本が保証されている訳ではないので、元本割れリスクがあります。状況によっては損失が生じる可能性があるので注意が必要です。生活費や使う予定があるお金を投資に回すのではなく、余裕資金で投資を行いましょう。

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つみたてNISAで資産形成に取り組むための4つのポイント

投資信託には元本割れリスクがあるものの、運用方法を工夫することでリスクの軽減が可能です。ここでは、つみたてNISAを利用して資産形成に取り組むときに心掛けたいポイントを4つご紹介します。

1.国内外の資産に分散投資を行う

分散投資とは、1つの資産だけに投資するのではなく、値動きの異なる複数の資産を組み合わせる投資方法です。投資信託で複数の資産に分散投資をすれば、特定の資産の値下がりを他の資産の値上がりでカバーすることが可能になります。

ただ、複数の資産に投資するためには購入する商品も複数となり管理するのが難しいと感じるかもしれません。そのような場合は、国内外の株式、債券などが組み入れられている「バランス型」の投資信託を選んでみてはいかがでしょうか。

「バランス型」の投資信託は、1本で複数の資産に投資することができるのが特徴です。また、定期的に資産配分をチェックし、当初の資産配分からズレた配分を元の配分比率に調整する「リバランス」を自動的に行ってくれるものもあります。つみたてNISAを利用して長期的に運用を考えるのであれば、リバランスは運用成果に関係してくるでしょう。また、商品を買い替えるとその都度、非課税枠を使ってしまうことになるため、非課税枠を有効に使う意味でも良いと思います。

2.基準価額の変動に一喜一憂しない

決められたタイミングで一定額を購入していく積立投資では、基準価額が高いときは少ない口数を、安いときは多くの口数を購入することになります。基準価額が下がっている局面で積立投資を続けることで、平均購入単価を引き下げる効果が期待できます。

価格が下がったからといってすぐに売却すると、資産を増やすのは難しくなります。基準価額が下がると不安になるかもしれませんが、短期の値動きに過度に反応することなく積み立てを続けましょう

3.なるべく長く運用を続ける

つみたてNISAを利用して長く運用を続けることで、運用で得られた利益がさらに運用されて資産が増えていく「複利効果」が期待できます。

たとえば、100万円を年利回り5%で運用する場合、1年目は5万円(100万円×5%)の利益を得られます。その利益5万円を元本に組み入れなければ、2年目も利益は5万円です。しかし、利益を元本に組み入れて運用すると、2年目の利益は5.25万円(105万円×5%)に増えます。

利益を元本に組み入れて運用を長く継続するほど、複利効果は大きくなります。前述のとおり、つみたてNISAは、年40万円を20年間非課税で運用することができるため、制度を上手く利用して長く運用を続けることを心掛けましょう。

4.低コストの投資信託を選ぶ

投資信託を保有している間は、「信託報酬(運用管理費用)」という手数料がかかります。信託報酬は運用資産から日々差し引かれるため、投資成果に大きな影響を与えます。

金融庁の「つみたてNISA早わかりガイドブック」によれば、100万円を投資して信託報酬控除前リターンが年率4.5%の場合、信託報酬が1%違うと20年間で投資成果に約33万円の差が出ます。

つみたてNISAの対象商品は、長期の資産形成に適した投資信託に限られていますが、商品によって信託報酬に差があります。複数の商品を比較して、信託報酬の水準にも注目してみましょう。

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まとめ

つみたてNISAには多くのメリットがあり、初心者でも投資を始めやすい仕組みが整っています。ただし、元本割れリスクがあるので、商品選びや運用方法に工夫が必要です。将来に向けて資産を増やしていけるように、つみたてNISAを上手に活用しましょう。

・投資信託のリスクと費用については、こちらをご確認ください。

・当ページは当社が作成した情報提供資料であり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。投資信託をご購入の場合は、最新の投資信託説明書(交付目論見書)および目論見書補完書面の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

三菱UFJ国際投信株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

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