「お金が貯まらない」と言ってる人こそ考えて欲しい、増やすための基本

「お金が貯まらない」と言ってる人こそ考えて欲しい、増やすための基本

お金を貯めないといけないことはわかっていても、なかなか貯まらないという人は少なくありません。そんな悩みを持つ人に多く見られる特徴は、知らず知らずのうちに使いすぎていることです。
当然ながら、収入以上に支出が多いとお金を貯めることはできません。いくらお金を貯めたいかは人それぞれですが、貯め上手になれるよう、貯蓄の基本を今一度確認してみましょう。

消費体質と貯蓄体質、あなたはどちら?

「お金を貯められる人」になるための基本中の基本は、定期的に貯蓄できているかどうかです。このとき、金額の大小は関係ありません。仮に月々5,000円ずつでも、1万円ずつだとしても、自分で決めた金額が定期的に増えていっているかどうかが大切です。

お金が貯まる、貯まらないということを表すときに、「消費体質」や「貯蓄体質」という言葉が使われます。定期的に貯められていれば、貯蓄体質と言えます。収入が多くないなか一人暮らしをしていたり、子どもにお金がかかるなど生活状況によっては自分が望むほどにはなかなかお金が貯まっていかないということはありますが、少しずつでも着実に増えていれば大丈夫です。

家族にお金がかかるなどの特別な事情がないながら、なかなかお金が貯まらないという人は消費体質になっているのかもしれません。「貯めているつもり」「無駄遣いしていないつもり」と自分のことがきちんとわからないまま消費体質になっている傾向もあるものです。消費体質か貯蓄体質か聞かれたときに、はっきりと「貯蓄体質である」と答えられなければ、消費体質になっているかもと自分のお金に関する行動を見直し、これから挙げる貯蓄の基本をしっかり取り組んでいきましょう。

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お金を貯める基本1:貯蓄目標を決める

目標を立てることでお金が貯まりやすくなると、よく言われます。お金が貯まらないと言う前に、「何のために」「いつまでに」「いくら」といった目標を立て、貯める目的を作りましょう

「いつまでに」「いくら」貯めるかというゴールの金額が分かれば、毎月の積立額を割り出すことができます。たとえば「15年後までに」「500万円」貯めるというゴール目標を作るとすれば、今から行動すると月々約2.8万円の積み立てが必要になることがわかります。
500万円÷15年÷12ヵ月=約2.8万円

毎月の積立額を捻出するためには、これまでの家計収支のままでは難しい場合もありますから、支出をどう見直していけば良いかという行動にもつながります。

なお、一旦目標を決めて計画しても、たとえば子どもが産まれるなど、ライフステージやライフプランが変われば家計収支も必然的に変わることもあります。その場合でも「何のための貯蓄か」という目的を再確認し、できればゴール目標はしっかり保ち続けておくことが望まれます。一時的に積立額を下げたり、上げたり調整しながら貯蓄を続けていきましょう。

お金を貯める基本2:実際に貯めてみる

お金が貯まらない人は、実際に「貯まる」という達成感を味わってみることも大切です。

せっかく目標を決めても行動に移さなければ意味がありませんが、先に示した例のような少し大きな目標だと気持ちと行動が伴わないこともあるものです。いきなり大きな金額を貯めようとする前に、まずは取りかかりやすいように小さな目標から始めてみるといいでしょう。たとえば、いわゆる500円玉貯金やお釣り貯金といった小さなところから、「この箱がいっぱいになるまで」「1ヵ月間毎日コインを入れ続ける」など、目標を決めて実行してみましょう。

やればできるという成功体験をすることで、次はもう少し大きめの目標へというように、貯蓄へのモチベーションがわきやすくなります。

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お金を貯める基本3:先取り貯蓄をする

貯蓄体質でない人の多くは、毎月給料が余れば貯蓄するという考え方をしている傾向があります。しかしそれではお金は貯まりにくいものです。

お金を貯めるための基本は、給料が入ればすぐに貯蓄分を取り除いておく「先取り貯蓄」をすることです。こうすることで貯蓄分を除いた残りで1ヵ月の家計のやりくりをするようになりますから、必然的に支出の優先順位を考えたり、節約を心がけなければならなくなります。

先取り貯蓄の方法は、給与天引きできる財形貯蓄などを利用できるのが望ましいですが、どの会社にも給与天引き制度があるとは限りません。そこで、銀行や証券会社で積み立て定期や投信積立などを申込み、口座からの自動振替を申し込むのも良いでしょう。

金額は一番最初のステップで見た目標額から割り出した積立額を申し込んでも良いですが、無理をしすぎてたびたびお金を引き出すことになっては意味がありません。先に見た成功体験を徐々に膨らませていけるように、積立額も少しずつ増やしていけると良いでしょう。ただし、先取り貯蓄をした分は自分が決めたゴールが来るまで絶対に手を付けないなど、マイルールを決め、守ることが大切です。

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お金を貯める基本4:金利を味方につける

先取り貯蓄をすることでお金は貯まっていきます。しかし低金利の状況下では利息は期待できにくいものです。

そこで、ただ貯めるだけでなく、冒頭に見たように、15年間で500万円貯めるという目標を変えず、複利効果を意識して金利のより高い金融商品で積み立て運用するとしてみましょう。月々の積立額は次のように変わっていきます。

  • 金利0.01%の場合:約2.8万円
  • 金利2%の場合:約2.4万円
  • 金利3%の場合:約2.2万円
  • 金利4%の場合:約2万円

15年後に500万円というゴールは変えずに、月々の積立額を抑えることができるので、日々の家計に負担をかけ過ぎない分、積み立てがしやすくなります

ところで15年後の500万円の価値のことも考えておきたいものです。せっかく頑張って500万円に到達しても、その時の経済状況によっては今考える500万円の価値と15年後の500万円の価値はズレが生じている可能性もあります。昨今の物価上昇からもわかるように、世の中は徐々にインフレ傾向にありますが、日本銀行は中長期的な展望として2%の物価上昇率を目標としています*1

収入以上に支出が多いとお金が貯まらないことを考えると、仮に物価が上がっていくのであれば、お金の価値が目減りしてしまう可能性もあります。

そこでやはり考えておきたいのが金利を味方につけることです。むりやり利回りが高めの金融商品を選んで投機的な運用をする必要はありませんが、リスクとリターンのバランスが取れた投資信託などを先取り貯蓄の候補に選んでみるのも良いでしょう。

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貯蓄体質になったかどうかを自己チェック!

これまでお金を貯めるための基本をいくつか見てきましたが、貯蓄体質になれたかどうかを自己チェックする方法をご紹介します。

それは、お金の使い方がどう変わったかをチェックするというものです。
たとえば、「自分のために」、「自由に」使えるお金があったとして、皆さんはどのような使い道を考えられるでしょうか。たとえば有名店のケーキを食べる、本を買う、セミナーに行くなど、さまざまなアイデアが出てくると思います。また、貯蓄体質となった後なら、毎月1,000円~2,000円分の積立額を増やすというアイデアが出てくるかもしれません。

将来的に価値が出そうな投資的なお金の使い道ができれば貯蓄体質、そうでなければまだ消費体質が残っていると言えるかもしれません。「お金が貯まらない」から「お金を増やす」と体質改革するためには、お金を貯めることばかりを考えるのではなく、お金の使い方のチェックをしてみることも大切です。

*1 出所)日本銀行「経済・物価情勢の展望(2020年1月)」

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三菱UFJ国際投信株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員

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